本日のバカ営業の話_その2

さて、ここまでで相当疲れてきた。
前回と合わせて、既に文章量は狂気の3000字である。

通話している時もそうだがそれを思い返して文章にするというのも
なかなかにメンタルの削られが激しい。

もしこの文章を何らかの営業電話の窓口の人とかが読んでいたら
せめてもう二度とバカを電話口に出ささらないでいただきたい。
それだけが私の頼みです。

バカの話に戻る。

バカ、正直に話す

架空のサーバ室から戻り、
ついでに「契約書とかがあるんだったらそれ見たら過去の契約内容も分かりますよね?」と圧を掛けたところでようやく
「弊社は直接どこかと回線契約をしてない」
「万が一、弊社の通信事業者が御社と同一だとしたら、
それはビル全体を管理してる管理会社が契約してるはずなので、
そっちと交渉してくれ」と再度お伝えした。

これだけ分かりやすく伝えれば流石に相手も分かるだろう。
既に手元のナンバーディスプレイには通話時間13'00と出ておる。
流石にコレ以上の営業トークは無駄だということはバカでも分かるだろう。
というか俺がもう相手をしたくない。労災+特殊手当を貰うところだ。

「いやシートに沿って電話してるんで分かんないですね」

バカはどこまで行ってもバカなのである。

「いいですか?弊社は、とあるビルのテナントに入ってます、
そこは、ビル全体で一社とネット契約をしてます。
なので、そのビルに入ってる私どもの会社は、
別の会社と契約はできないんですよ」
と、噛んで言い含めた結果がコレである。
常人には理解しがたい切り返しではないだろうか。

おそらくバカの思考回路的には
①何かよく分かんないけど、お前キチンとこっちのこと調べて電話してんの?みたいなことを言ってるっぽい
②何か分かんないけどココで調べてないことを認めちゃうのはよくない
③「いやそもそもシートに沿って電話してるだけなんでこっちは???」
という流れを経ての回答のようだ。

もうだいぶグッタリしたので
「ああそうなんですねえ」と穏便に返しておく。
受話器の向こうでは何故か嬉しそうに
はい!そうなんです!
とバカの鳴き声が響いた。◯ねばいいのに。

バカ、諦めずに再挑戦してくる(NEW!!)

結局、最後は
「ですので、弊社が引越でもしない限りはちょっと御社のお話は
双方、時間の無駄になりますよ。そちらさんも、まだ芽がある企業さんにお電話したほうがよろしいでっしゃろ」
と言い含めて電話を切った。
最後まで「いやぁ~そんなことないですよぉ、僕は!本当に!御社に!入れて欲しいんです弊社の回線を!!御社だけに!!」と
謎のリップサービスをカマしていたが逆効果である。

そもそも入れられねえつってる相手に「いやそれでも入れてほしいなあ♥」とお追従を並べても営業的にプラスになるとは思えないし、
こんだけ説明したのにまだ本気で「入れてほしいわあ」と思ってるなら
本当に狂った横恋慕なので
どうか諦めて欲しい。

「はいはい、ではまた」

そう言って僕は電話を切った。

時計を見ると既に15分はこの電話の応対をしていたことになる。
人生で最も無駄な15分間であった。

泥のような徒労感と、最後に「ではまた」とか言っちゃったせいで
勘違いしたバカが本当に「また」掛けてきたらどうしようか…
そんなことを思いつつ、僕は自分の仕事に戻ろうとPCに向き直った。

プルルルルル

電話が鳴った。

「お電話ありがとうございます、◯◯コーポレーションです」
「ああどうも!!お世話になっております!!!!」

嬉しそうに再度電話をしてきたバカであった。

✕  ✕  ✕  ✕  ✕  ✕  

ワイ「……なんですか本当に…いい加減にしないと」
営業「違うんですよ!!!!!!

何も違わないぞ、

弊社は回線を入れられないし
うちのサーバルームにお弁当箱はないし
お前はバカだぞ。

営業「実はですね、あれから御社のご住所をお調べしたんですよ!!!!」
ワイ「はい」
営業「するとですね!!!!!!
弊社の回線を入れているビルが、すぐ近くにあるんですよ!!
ということはコレ御社の近くにも回線を延長することが出来るんです!!!さあすぐに工事をしていただければ明日からでも
ああなんてことだバカは全く話を理解していなかったのだ。バカだもの。

ワイ「おい」

仕方なく、僕は再度、

バカにも分かりやすいようにお伝えした。

「だーーーーからテメエさっきから何度も同じこと言わせてんじゃねえぞこの野郎良いかウチのビルは一棟まるまるで回線契約してっからテメエんとこの回線契約するには他の会社合わせて契約しねえといけねえって何度も言ってんだろうが何度同じこと言わせんだこの野郎か何だテメエの会社のために他のテナント回ってウチが工事させてくださいって言いに行けってそう言いてえのか何だおめえの会社は客に自分トコの工事の下請けさせようってのかアアァコラ聞いてんのかボケがおいおめえの会社は客に下働きさせんのかってそう聞いてんだ何だじゃあウチがカネ貰わなきゃオカシイよなあアァ!?まさかタダでこっちに仕事させた挙句そっちに月額払えってそういう話してんのかオォ原田つったなテメエコラ原田テメエんとこはそういう商売してんのかオラおめえがそういう商売してんのかおめえの会社全部そういう商売してんのかどっちだこの野郎クッソくだらねえ時間何十分も取らせやがってこの時間の俺の給与テメエどうやって責任持つんだこの野郎何だテメエ俺がこの時間遊んでるとでも思ってんのか!?誰が仕事中に遊んでるってんだこの野郎他人の会社に迷惑かけて電話かけて何がお役に立ちますだこの野郎聞いてんのかオラはいじゃねえんだよどう責任取るんだって聞いてんだよこの野郎テメんとこの上司はこういう営業電話かけろっつってんのか話分かるやつ出せやオメーじゃラチがあかねえつってんだよ出せ出せよ出せっつってんだろうがアァ!?何度も行ったよなウチのビルじゃ契約できねえって言ったよな言ったよな言ったよな言ったよな!?言ってねえか!?録音してんだろこの電話言ってねえっつうなら出るトコ出てキッチリその内容確認してやろうか言ったよなあウチじゃ無理だって言ったよなあ何度も言ったよなあ!?そうだよなあ言ったよなあにもかかわらずテメエは二度も電話かけてきた挙句俺が散々説明したこと何も聞いてなかったわけだよな聞いてましたじゃねえんだよ聞いてたらこういう隣のビルがどうとかって話出てこねえんだようちのビルの話してんだよなあ隣のビルがどうとか関係あるのかねえよな何や隣のビルが何かしとったらうちのビルも同じようにしなきゃいけねえって道理でもあんのかフザけてんじゃねえぞオイ何だ隣のビルとウチ比較してウチが劣ってるっつってんのか上等じゃねえかオメーの会社は何だ客いちいち他と比べてあーだこーだ言う会社なんかそれがオドレの言う営業のやり方なんかいっぺん営業の本でも読んで勉強したらどうなんやオゥワレ聞いてんのかコラこんだけ客怒らせといて何がお前顧客第一主義を掲げてますがこの野郎今おめえンとこの会社のサイト見てんだわ書いてあるよなあ書いてあるよなあ!?顧客第一主義ってよぉ知りませんじゃ通らねえんだよ何だテメえ会社が掲げてる話もしらねえってそう言ってんのかじゃあ嘘かこのサイトの文句はそれともおめえ一人が知らねえだけなのかどっちなんだどっちだってきいいてんだこの野郎それともアレかい、ウチはまだ客じゃねえからナメた態度取ってても問題ねえってそういう腹づもりで電話かけてきてんのかいナメてるよなあウチのことナメてるよなあ何だウチの会社規模が小せえからか資本金額がおめえんとことは釣り合わねえからってそういう了見で電話かけてきてんかいわざわざ仕事の時間邪魔し腐りやがって人んちの仕事邪魔するために電話掛けてんのか営業妨害言うんやぞそういうのを分かってんのかい原田ァテメエ聞いてんのかオイ聞いてんなら何ていうんや小学校でも習ったやろが小学生でもできることひとっつも出来ねえ奴がいっちょ前に人んちの会社に嫌がらせしとるんかハジをしれやボケカスがオノレコラァ!!!!!!」
…というような内容を
もう少しマイルドな表現でキッチリとお伝えあそばしまして、
あわせて、
二度と電話をかけてこないように、
引越したり必要なときは、こっちからお掛けしますから、
とお伝え申し上げました。

結果としてバカは二度と電話をかけてくることはなくなり、
僕らには再び、平穏な仕事場が戻ってきたのでした。

以上となります。

ご清聴ありがとうございました。

教訓

・世の中にはバカがいる。

・話の通じないやつもいる

・そういう奴はとにかくコチラのペースで喋る。

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