見出し画像

会社が天引きした税金を納付してなくて俺に督促状が来た話(2)

前回の記事はこちら

(前回のあらすじ)役所の税務課から
「あなた払うべき住民税払ってませんよ、最悪の場合差し押さえしますよ」という恐ろしい封書をもらったものの、どう考えてもその住民税額に覚えがなかったため、役所に直接質問に来たのだった。


明らかになる衝撃の事実――!(1個目)

役所の総合受付に聞いたところ、住民税については6Fに行き、そこで係の者に案内してもらえと言われたので言われるがまま6Fへと向かった。

6Fに着いて係の人に「あの、住民税の件で…」と伝えると、そのまま窓口に案内された。そして、整理券を取り、窓口に着席したところで、担当者から「では本日は住民税のお支払いということで!!」と笑顔で言われたので、
「ち、ちがいます!!」と反射的にお断りを申し上げたところ「え、違うんですか???」と怪訝な顔をされた。

どうやら、ここは住民税を支払う出納処理窓口、という所で、住民税の金額やら内容に不満や不服がある人は別の窓口に行かなくてはならないらしい。
出納課のおねーさんは「なので、そちらで相談して、内容にご納得いただいたら、こちらで支払ってくださいね!」とあくまで今日中に支払って貰う気のようだったが、コッチの都合としてはそうはいかない。

再度、別のフロアにある相談窓口に向かい、しばらく待った後にようやく順番が来た。

「えーと、今日はご相談ということで…」と担当者が尋ねる。「はい、実はこちらから督促状をいただいたのですが、その金額が、その…不思議で…」

こちらの不思議な質問に、担当者は気にする様子もなく「不思議といいますと?」と続きを促した。

私は持参していた、会社の給与明細と、確定申告での副業の書類を並べて、副業の金額に対して、この住民税は高いように思える、会社の収入とまとめて請求されてるとしたら、天引きされてるので計算が間違っているのではないか?と伝えた。

担当者のおにーさんは、持参した書類を眺めたうえで「まあ確かにそうですねえ、ちょっとお調べしますね」と一旦席を立って、何やら奥にあるらしき調べる用のパソコンの方に歩いていった。

待つこと、数分。

戻ってきたおにーさんは、やや顔色が悪い、というか何か難しい顔をしている。何か書類上のミスがあったのか、あるいは実は私が何かしらを間違えていたのか、と固唾をのんで言葉を待っているとおにーさんが話しだした。

「あの、不思議なことになっていて…」

どうやら私の住民税の督促状はプロから見ても不思議だったらしい。

「先ほどいただいた書類を見ると、たしかに副業収入に対する住民税の金額にしてはおっしゃるように金額が大きすぎるんですが」「はい」
「その、本業…会社にお勤め、されてるんですよね?」「はい」
「そちらの方の収入に対する住民税がですね…」

おにーさんはだいぶ言葉を選んでから言った。
どうも、支払い形跡が残っていなくてですね…
なるほど、それは確かに不思議だ。

ここから先は

1,657字
この記事のみ ¥ 150
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?