自吐で語られなかった解散後の桶田さんと村田さんの会話?

時系列で書いていこうかと思いましたが、桶田さんのバンド「The 3cm〜」のウェブサイトのキャッシュから、桶田さんの日記を発見したので、キャッシュが残っているうちに転載します。

タイトル「気持ちいい風」

この間、村田渚「元相棒」に会いました。凄く久しぶりに会いました。なぜ会ったかというと、その日の数日(前、バイ)クで事故にあい、入院した事を知り、お見舞いに行ったからでした。最初その事を聞いた時は、もうビックリして大変でした。僕もバイクに乗っていた時期があったので、バイクでの事故は非常に危険だという事を知っています。だからまず「頭は大丈夫なのか?」を聞きました、幸い頭は打っていなかったのでホッとしました。しかし股関節複雑骨折に加えろっ骨も何本か折れていたようです...全治3ヶ月!「バイクは本当に気を付けないと危ない!」電話で聞いた時は、重体や重傷や命がどうのこうの...じゃ無かったので安心しましたが...そしてまさかとは思ったのですが、一応聞いてみました「酒は飲んでなかったか?」と...やはり飲んでいたそうです...駄目だねぇ~一歩間違えたら死んでたよ!と少し腹が立ちました...それでその数日後に入院先の病院に行ったわけです。

最初、彼の病室に行ったのですが、そこに彼はいなく置き手紙がありました「喫煙場にいる...」と書いていました。そこで喫煙場に行って見たところ、そこにも彼は居ませんでした、その代わりに何か見覚えのあるおばさんが椅子に座っていました...そう!渚のお母さんです...僕は「コンビ解散」の事もあったので少し気まずかったのですが「あっ...どうも」と声をかけました、すると「ギロッ!」っと物凄い目で睨まれました...その理由は多分、スキンヘッドの僕を見て「どこかのチンピラ」と勘違いしたからじゃないでしょうか、「あの~...桶田ですけど~」と...僕だとわかってもらえたら「ああ~...」と渚が屋上にいる事を教えてくれました。そこで屋上に行き、久しぶりに彼と対面しました。

車椅子に乗ってはいたものの、渚は凄く元気そうで、それを見て安心しました。渚は渚で僕のスキンヘッドを見て「...どうしたん?」とかなり驚いた様子...突然の電話で驚かされたお返しができました。そしてその事故にあうまでの話を聞きました。不思議な事にかなり久しぶりに会ったわりには全然そんな感じはなく、極端に言えば2、3日会っていない程度の感じでした。しかも特に積もった話をするわけでもなく、かといってぎこちないわけでもなく、すごく「自然な感じ...」としか表現出来ませんが、自然な感じでした。そう思っていたのは僕だけなのかも知れませんが...そしてそんな感じの中、お互いの近況、誰かの噂話、笑い話が相変わらずの調子で続きました...話している渚を見て、そこに漂う空気を感じて思ったのは、すごくいい意味で「解散してよかったな」「間違いでは無かったな」でした。

何か高校生の時の俺達を思わせました。頑張っている彼の話を聞いて、姿を見て、僕も頑張らなくては...と気持ち良く煽られました。それともう一つ感じた事があって、それは、まだ二人の関係が続いている様な気がした事...変な意味じゃなく!全然違う事をしていても、また何処かでつながりそうな気がした事。たまに冗談で「再結成は?」「復活は?」と言われたりするんですが、それは、口にはしなかったけど、僕の理想でもあるんです。離れた今でも、やっぱりベストパートナーは彼だと思っていますし、新しくベストパートナーが現れる、探そうなんて気も勿論ありません。彼と二人で残した爪痕は、まだまだ物足りないし、あんなもんじゃ終わらない。じゃあ何故コンビを解散したのか?と言うとそれは、可能性...一つの手段に凝り固まり、納得のいかない状況下でダラダラと惰性で続け、その可能性を殺してしまうるよりも、その可能性を信じ、自信があるからこそ僕は動きました。表現方法なんて一つじゃない、しかもその一つ一つはバラバラではなく、必ず何処かでつながる。

どんな形であれ、いつかまた彼とタッグを組む事は、僕の理想なんです。この日、久しぶりに渚に会った病院の屋上には、可能性に満ちた気持ちいい風が吹いていました。

※()内は補足

キャッシュはこちら。真っ白ですけど選択したら文字が出てきます。

ほかのページも見ましたが、いろいろな嘘というかネタっぽいことも書かれてましたが、この日記コーナーはどうも本当っぽいんですよね。

自吐で言っていたこととも重なるし。

スキンヘッドが気にならないくらいの興味深い内容(のちの日記を読むとどうやら本当に剃ったらしい。そしてメンバーには大不評だったとのこと。らしいよなあ。)

バイク事故のお見舞いという大きな出来事をなぜ自吐では話さなかったのだろう。忘れていた?

自吐では最後の営業が終わり、桶田さんの車で渚さんを送って「じゃ、おつかれ」みたいなのが最後の会話だった、とのことでした。

もしこれが本当だとしたら、やっぱりもどかしいですよねえ。その思っていること「いつかまた彼とタッグを組む事は、僕の理想なんです」これを伝えてくれよ!っていう。

きっとお互いそう思っていただろうに。切ない。この場に渚さんのお母さんがいたら違った展開になったのかな。

<余談>

当時のサイトはほとんど消えていて、キャッシュで残っているのを探して見るしかないのですが、まだまだ残しておきたいテキストがあるので、しばらくはそこを掘ってみたいと思います。切なさは増すばかり。

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