Capture:2 終わり、そして、
7月も終盤の29日。吹奏楽コンクールの
地区大会が行われた。1,000名以上収容出来る
3年間の中でかなりの回数訪れたホール。
この地で、全国へと繋がる最後の演奏。
演奏者は総勢約20名ほどとかなり小規模。
でも、出来る限りの演奏をたくさんの人に
届けられたのではないかと思った。
苦難こそ多かったが、すごく楽しかったし
終わったあとの気持ちのスッキリさも
かなり味わえた。
翌日の昼に結果が発表された。
結果は銀賞。銀賞はあくまでも
2位という訳ではなく、この地区大会では
参加賞のような扱いを受けている。
金賞で地区代表として勝ち進んだ団体を
見ていくと、私たちの前に演奏した学校や、
3年連続の最優秀賞(通称:3金)によって、
去年は招待演奏を行っていた学校も。
少しの悔しさこそあれど、
悔いはほとんどない。
コンクールの数ヶ月前にパートを
移動することになり、2年間ですっかり慣れた
ファゴットから、低音という括りこそ同じだが
畑違いのチューバを吹くことになり、
不安も多い中で過ごした数ヶ月だった。
そして、最後のコンクールもファゴットで
出たいと何度も思った。苦しかった。
パートを移る直前にはファゴットをとにかく
ぎゅっと抱きしめることもあった。
本当にファゴットを愛していたし、
移ってからも辛いことばっかりだった。
でも、それを乗り越えただけの価値はあった。
「進む先が見えなくたって、
手探りでも歩き続けた」
Virtual to LIVEのこの歌詞がピッタリだ。
先の見えない闇の中をただひたすら駆けた。
だからこうした気持ちを味わい、
終わることが出来た。
この忍耐力を次は受験へ。それこそが、
今日からの私に課された課題だ。
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