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世界肯定感を育む

最近、「自己肯定感」という言葉をよく聞くようになりました。
確かに、自分の価値や存在意義をどれほど肯定できるかは大きな問題でしょう。
しかし、わたくしは、それ以前に、この世界を素晴らしいと思えるかどうかがとても大事ではないかと、ずっと前から思っておりました。
この世界は素晴らしいのだという意識を「世界肯定感」とでも言っておきます。

誠に有り難いことに、わたくしは物心ついたときには、この大自然は信じがたい程に美しい、この世界は実に素晴らしい!と思っていました。
その思いは、これまで一度も揺らいだことがありません。

この世界は完璧!素晴らしい!、しかし、人間はそうとも限らない……出発点は、そういう発想でした。

ストレスを減らし幸福度を高めるというのが極意塾の目的ですが、この根本的な世界観がプラスかどうかは、幸福感に決定的な影響があるでしょう。

では、世界観はどう作られるのかとなると、難しい問題ですね。
わたくしには、分かりません(笑)。そしてきっと分からないままで終わるでしょう。

しかし、実体験としては、大自然の中に居る、大自然に触れる、大自然の働きを目の当たりにする経験が、この世界をプラスの心で受け入れることにつながるように思われます。

わたくしは、誠に幸運なことに、子どものとき、大自然の中で、大自然の織りなすさまざまな雄大な、時として繊細な光景を眺めながら暮らしていました。
その時のえも言われぬ心地よさが、心の底辺で、生涯ずっと続いているように思います。

何か大きなストレスがかかったとき、人生がうまくいかず絶望感が湧くとき、……そういう時はこれをやれば良いというものがあったら良いでしょう。
それが何かは人によるでしょう。
けれども、大自然の中に身を置くというのは、およそ誰にも必ずや癒やしになるのではないでしょうか?

世界観を正す極意は何かと訊かれたら、わたくしなら、大自然の中に身を置く、大自然の働きを眺めることをお勧めしますし、自分自身もそうしています。

無性に海を見たくなる、無性に森の中を歩きたくなる、無性に山に行きたくなる、無性に川や野原を眺めたくなる、無性に草花を眺め続けていたくなる、無性に動物とじゃれあいたくなる……こういう感情はとても健康的な心の働きでしょう。できるのなら遠慮なくすぐにそうすれば良いと思います。(極意塾投稿No.427)

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