隠している不安をはんぶんこしてくれるひとの存在
4年前、病気療養で沖縄に住んでいた時に出会って、お世話になった方に会ってきた。
その時は、大学3年生でその人は何でも知っているすごいオトナっていう印象だった。
私の現状として、高校1年で病気を発症してから9年。
その時は無謀な挑戦とも思えた、高校の教員になりたいという夢への挑戦。
大学に入学してから6年3ヶ月を経て、遂に!!一昨日、教員免許状を手に入れた!!
その間、教員以外で子どもと関わる方法もたくさん知ったけど、
生きる力と勇気をくれ続けた先生という存在が常にあったから、病気が悪化しても諦めることはできなかった。
そんなタイミングで、高校と関われるかもしれないという話がめぐってきた。
こんなに長い間、願い続けてきた夢が目の前にある時
人は、後先考えずに、きっとがむしゃらに走っていくだろう。
考えるよりも行動する私も、その選択をしようとしていた。
でも、私には一生付き合っていく病気がある。
そして今は、社会生活のリハビリ中。
そのことが頭によぎった時、大きな不安をすぐに心の奥の方に押し込んだ。
夢のその先を想像したくてたまらない一方で、
考えたら、苦しくなって不安に飲み込まれそうでとても怖かった。
不安な部分は隠して、近況を一通り話した。
でも、その不安も葛藤もすべて見抜かれていたかのように
4年ぶりに再会したひとに言われたひとことは
「体調は大丈夫なの? それが1番気になってるよ」でした。
これまで、体調と折り合いをつけながら熱い思いだけで行動してきて、
それでも体調を崩すことがあったことを知っているひと。
だからこそ、体調を崩すほどに無理をする状況になることは避けるべきだよ、っていう意味が込められていることが、その一言を発した表情からすぐにわかってしまった。
そして、押し込んで隠していた体調の不安をすべて聞いてくれた。
「やりたいことがたくさんあると思うけど、まずは生きていくことだよ」
心のど真ん中に刺さった。
ここ最近、ご飯があまり喉を通らないことが続いていて、自分でもやばいなーとは思っていた。お母さんが作るものも全然食べられなくなってきて、ウィダーインゼリーでなんとかしのぐ日々。
こんな状況でこれから先を考えるのは不安で。
でも、食べられない現状をどうしようもできないって投げやりになって逃げてたなーっと落ち着いて振り返ることができた。
どんな夢も、生きてるから叶えられるんだよなー。
こんな大事なこと、病気になってから数え切れないぐらい何度も何度も言われてきたことなのに、また自分のからだを守ることをおろそかにしていた。
そして、こんな大事なことにも、まだまだ一人では向き合うことができない。
でも、隠している不安を聞いてくれて、はんぶんこしてくれるひとがいたら
夢を諦めずに、叶える方法を探したいとおもった。
帰り際、「何かあったらいつでも連絡してよー」って言ってくれた。
そのひとことは、これからの生きる糧になると思う。
少しずつ少しずつ。
ゆっくり、ゆっくり。
一緒に向き合ってくれるひとの言葉と存在は、
さすがに病気も勝てないかもしれないな。
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