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月の光で踊りましょう世界が枯れるその日まで

iPhoneを五年ぶりに新しくした。上京する直前に変えて以来だから、この五年というのは自分自身が東京で生きてきた時間に相当するわけで。色々と物思いにでも耽ろうかと思ったけどあまりその色々を思い出せなかった。それはなんだか昔みた映画の内容を覚えていられないような感覚に近くて、自分が今この現在にしか存在していないみたいで。だからどうってわけでもないんだけど。わりと無理やり契約した手の中にあるこれを使いこなすのにいちばん必要なのは、きっと技術とか知識じゃないことは分かってる。分かってるんだ。わたしの話をききたいの、なんてどうせ言えないんだから。真っ暗な朝の電車って、今日なのか明日なのか分からなくなるな。どっちもそうだよって言ってくれる世界がいいね。大事にできたらいい。うっかり壊してしまいたくならないように。

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