ヨンゴトナキオク16 2020.12.24

イヴという歌のエトセトラ

コロナ禍における初めてのクリスマスイヴが来ました。思えば、去年の今頃はなんと幸せな日々だったのでしょう。今までにないウィルスの発生がニュースの話題にのぼっていたかもしれませんが、ここまでの禍で世界をどん底に陥れるなどとは、誰一人予想もしていなかったはずですから。しかし、そいつは確実にひたひたと私たちの日常に忍び寄って来ていたのでしょう。

何だってそうです。本当の恐ろしさは自分の身に振りかかって初めてわかるのですから。やり過ごしていたことを、今から悔やんでも仕方ない。まさに「後悔先に立たず」の諺通りです。
ともあれ、Merry Cristmas‼

さて、"Eve"と聞いて、いつも私の頭に浮かぶのは、カーペンターズの隠れた名曲。その名も"Eve"。邦題は『眠れない夜』です。リチャード・カーペンターの作品です。イントロなしのアンニュイな歌い出し。切ないカレンの歌声。なんと18歳の頃にレコーディングしているというから、作ったリチャードはまだ21〜22歳。転調を繰り返すドラマティックな展開にただならぬ才能を発揮しています。正直、彼らのメジャーなどのシングルヒットよりもカーペンターズらしいサウンドです。

ただ、タイトルのEveは女性の名前だそうです。内容的に夜とは関係なさそうなのですが、タイトルを付けた翻訳の人は、おそらく人の名前というよりクリスマスイヴのような「夜」のイメージで、『眠れない夜』という邦題にしたんでしょうか?

眠れないといえば、明日(今日)、安倍氏が国会で「桜を見る会」不起訴の言い訳をするそうですが、今日の記者会見でもTVで堂々とやりながら質問する記者には制限を設けたりと、相変わらずセコいことをしているところを見ると、真から謝る気などさらさらない、とはいえ、実のところ内心はビクビクしていると思われます。野党からの容赦ない追求にどこまで耐えられるか。正味、いままさに『眠れない夜』を送っておられるのかもしれませんね。とにかくも、その模様はNHKでも中継するらしいです。明日はゆっくりTVの前で観ることはできませんけど、まぁ首を洗って待っときな!という餞でも送りましょうか。 

こんなに素敵な歌を世の中に残してくれたカレンなのに、1983年2月4日、わずか32歳の若さでこの世を去っています。おお〜命日が4日とは知らなんだ(泣)。それにしても、いい音楽は残るといいますが、カーペンターズはまさにその代表的存在だと思います。

https://youtu.be/1LYcuwKQgCw

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