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よんのばいすう5-8 2021.5.8

とらわれて生きろ

今日、5月8日は「一粒万倍日」という、開運日の一つなんだそうです。一粒万倍日とは「一粒の籾(もみ)をまけば、万倍の籾を持った稲穂になる」という意味で、何かを始めるのに最適日。自分の言動が万倍になって返ってくると言われているそうで、よきことをすると万倍になって返ってくると思うと、何かやりたくなりますよね。その暦は干支によって選ばれているそうですが、となると元々これらは中国から伝わってきたものなのでしょう。

開運日はたとえば、「天赦日」という最上の大吉日から、鬼が外を出歩かない吉日の「鬼宿日」(禰豆子がステイホーム?(笑))とか、婚礼に吉日の「母倉日(ぼそうにち)」、逆の「寅の日」などいろいろ。大安や友引などは知っていましたけど、最近は特にこの「一粒万倍日」に新しい財布を下すと金運に恵まれるとか、これに「天赦日」と他の吉日が重なる最強開運日を記した吉凶カレンダーもあるようです。ちなみに今年の最強開運日の第1位は3月31日。残念ながらもう終わっていました。第2位の1月16日も終わってます(涙)。しかし皆さん、その日何かいいことしましたか? もしもそれが正しければ、3月31日に撒いた籾が何万倍にもなって全世界的にいいことがあったはず。しかし残念ながらそんなことはなかったのです。だったら、いったいこの開運日とは何ぞや。

要するに、人々の暮らしに希望とメリハリ、時には戒めを与えるためのものなんだと思います。それも何千年も乱世を生きてきた人間に備わった生きる知恵なのでしょう。万倍になって返ってくるという一粒万倍日には、借金や喧嘩などトラブルを起こすと苦労も倍になるのでしてはいけないと言われています。やはり人間は、何か「道標」を与えられると素直に聞き入れ、よい方法を自ら選ぼうとする動物なんですね。己の不安や心配はなるべく少なくしたいし、心穏やかに楽しく生きたいのです。大阪や兵庫、京都に緊急事態宣言が出ていたGW、不要不急の外出はしてはいけないと言われた人たちが関西から大挙して押しかけたのは、伊勢神宮だったそうです。車ならいいだろう、関西でなければいいだろう。ただとにかく、世の安寧を神様にお願いしたいという衝動に駆り立てられるように繰り出されたのでしょう。「これは観光ではない、神頼みだから」という言い訳もあるかもしれません。ただ、それが原因かどうか、三重県にまん延防止等重点措置が適用される結果となりました。三重県の皆さんには申し訳ない気持ちにもなります。

とはいえ、今日、皆さまの周りで一粒万倍日の御利益を願って何か行動されたでしょうか。ちなみに昨日の5月7日も一粒万倍日だったようです。加えて神吉日(神様や仏様のご加護のある日)、母倉日と素晴らしいお日和ですが、六曜では「仏滅」でもあり、神吉日に凶日が重なると、慎重に行動することが大切なんだそうです。そういえば昨日の4都府県の緊急事態延長を発表した記者会見はことごとく総スカンでしたね。我が家では見る価値もないと記者会見はスルーしました。根拠なき方針を聞かされるとネガティブな気分になるだけですし、そもそもこの延長は開始した日から予測できました。日本政府も少しは開運日や吉凶のカレンダーを見て、自らの行動を暦に決めてもらった方がいいのかもしれません。ま、半分冗談ですけど、一向に学習しない彼らが、ない知恵を絞るよりはよほど科学的なのかもしれないとさえ思う今日この頃です。

あ、ちなみに今年第3位の最強開運日が6月15日に参りますよ。 天赦日、一粒万倍日、神吉日のトリプルラッキーデーです。その次は8月28日まで開運日は来ません。その頃にはオリンピックの話題はどうなっているでしょうね。嗚呼くわばら、くわばら💦


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