ギャンブル依存症2

まあそんなに暗くなる話では無いんですけど…
ちょっと思い出話なんですけど、アルコール依存症の記事見て書いて見ようかなと。

さて、前回は婆さんの入院した所まででしたね。

婆さんが入院すると、金を無心する人がいなくなった親父は、どうしたと思います?

家の金に手を付けるのです。

母も最初は気づかなかったらしいです。
昔なので、タンスの奥に通帳やカードなんかを置いていた。

ある日、何だかお金が減っていると気付く。
そりゃそうだ、ソロバン弾いて家計簿付けてたからね。

親父を怪しんだ母は、通帳やカード、金目の物を常に会社に持って行くようになる。

そこで普通の人はバレたけど黙ってくれていたと心が痛み改心するものだけど、親父は違った。

田舎なので銀行は街中に行かないと無い。生活費下ろす為に車で親父に銀行に行って貰ってた。
例えば10万下ろして来てとかね。郵便局以外は不便だったが、給料は銀行振込が主流になり始めた時期だ。

既に信用していない母は、カードを渡すと危ないので通帳を渡して窓口で下ろさせてた。暗証番号教えないためだ。

そこで母の油断が生まれる。カードと印鑑持っていれば下ろせないので通帳は家に置くようになった。

しかし、やっぱり銀行預金が減っている…

車のダッシュボードから、銀行の引き出し伝票に銀行印押された白紙伝票が何十枚も出てきたのを俺が発見した。
小学校4年の頃。

さすがに母も親父を問い詰めた。もうパチンコはやらないと言っていたが、相変わらずパチンコはしているようだった。
俺らが寝てから夜の11頃、残業でも無いのに帰ってきてゴソゴソ飯を食って酒を飲む。

当然、金は尽きるわな。ギャンブルの才能ないんだもん。

ここで、俺の子供の頃一番傷付いた出来事が起こる。

俺の小遣い盗みやがった。先に話したように裕福では無いので、小遣いは無かった。
お年玉や親戚からたまには貰う小遣いを大事に使っていた。
机の奥底の海苔の缶にお金を仕舞っていたのだ。

ある日、使おうと開けたら空っぽだった。
小4なので3000円か5000円くらいだったが、空っぽだった。
呆然としていたが、すぐにピンときた。
親父か!

帰ってきた親父を問い詰めた。もちろんシラをキレるはずもなく、俺に謝って必ず返すと約束した。
泣きながらもうパチンコは止めてくれと懇願した。
その時は、「もう二度としない。俺を殴ってくれと」
今思うと演技なのかな…でも俺、泣きながら親父殴った。小4の力だから大人は大して痛くもないけどね。

子供の俺は、もうパチンコ止めてくれる。そう信じたのだが…

これがギャンブル依存症の怖いところ…

続く…


もう40年も前の話だから、へぇ〜こんな奴もいるのか位で読んでください。
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