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結婚式スピーチの表看板・裏看板

22:04

こんな時間にnote書き始めても終わらないし、眠れないのに、なんか思わず開いちゃった。
ちなみに私の就寝目標時間は22:30です。
さて、どこまでいけるかしら。

結婚式スピーチの代筆という副業を始めて3年ぐらい経ちました。
ちなみにスピーチというは「友人代表スピーチ」「花嫁の手紙」などです。たまにラブレターとかもありました。

スピーチを書けない人って、何を書いたらいいのかわからないものなんですよね。
文章力がないとか、エピソードがないとかじゃなくて、自分の膨大な記憶の中の、どれをピックアップすればいいのかがわからない。

ところがどっこい。(ダサい接続詞)
私はね、わかるんですよ。笑
なんせスピーチライターだからね!ってのは嘘で。

私は元々劇作家です。劇って、お客さんにどう見えて欲しいか、どう感じて欲しいかを意識して書くしかないんです。だって集客欲しいもの。

一方で私は役者もやってたので、役者(文章の読み手)がどうすれば気持ちよく演じられるかもわかるわけです。だって自分が気持ちいい思いをしたことがあるから。

これを結婚式に置き換えると、

列席者が何を聞きたいかと、
スピーカーである花嫁、もしくは友人代表として壇上に立つ方が、何を話したいか、

その二点がわかるということです。

そして。
スピーチは聞かせるもの。一番大事なのは、どう聞かせるか、なんです。スピーカーの話したいことよりも、列席者の聞きたいことに重きをおくべきなんです。

この観点がない人が多い。

逆に言えば、この「みんなが聞きたいことを話す」という要点さえ押さえておけば、スピーチに書き出すべき内容のピックアップはぐっと楽になります。

例えば花嫁の手紙。
花嫁はどんなことを話したいか。

あるあるなのが「家族の思い出」。
毎年夏冬には旅行に行って、夏にはキャンプ、冬にはスキーが定番だった。とても楽しかった。

いやいや。夏休みの絵日記かよってかんじじゃないですか。

では一方、列席者は何が聞きたいのか。

それは「花嫁がどんな家庭で育ったのか」。
父は穏やかで優しくて、母はしっかり者でハキハキしていた。私が母に叱られると、必ず父が間に入って、「お父さんは甘い」と父まで母に怒られていた。

こういうのよ。

思い出ももちろん題材としては必要です。でも「楽しかった」で終わらせないでください。
そこであなたはどう感じていたのか。どんなふうに振る舞っていたのか。その思い出が今どう自分の中に生かされているのか。
そういう繋がりを見つけて書くべし。

花嫁の手紙は「両親へのお礼」という表向きの看板と、「花嫁の自己紹介」という裏の看板とふたつある。表の看板を意識できている人は多いけど、裏の看板はどうかな?実は列席者が聞いてるのはそっちなんですよ。

ちなみに「友人代表スピーチ」は「他己紹介」です。
どんなに仲が良かったか、どんだけ新郎・新婦と自分は深い絆で結ばれているのか、

は置いておいて。

新郎・新婦がどんな人柄でどれだけ素晴らしく、どれだけ周りから愛されているか語りましょう。おそらく、新郎の友人代表なら、新婦サイドの身内やお客様が、新婦なら新郎サイドの身内・お客様のほうが、めちゃめちゃ聞き耳たててます。
だって大切な身内の新婦(新郎)が、どんなパートナーと結婚するのか心配じゃないですか。

結婚式スピーチ、書けないと悩んでいる人いかがですか?

22:35になりました。
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