【基礎教養部】「親ガチャ」に代わる表現を考えてみよう:『笑いの哲学』(木村覚)を読んで
「親ガチャ」というワードが瞬く間に世に広まり、炎上(?)したことは記憶に新しい。親ガチャとは、子どもがどのような親の元に生まれてくるか選べず、人生の境遇はまったく運次第、という考え方を指すインターネットスラングである。人間に対してSR(スーパーレア)N(ノーマル)のように価値判断を下してみると、普段やっているソシャゲの如く、ノーマルに生まれたものはどう逆立ちしてもスーパーレア産には勝てないのだ。そんな諦観を表現した言葉として「親ガチャ」はとにかく強烈だった。
流行った当時の