木の話10 世界最大の木の飛行機
世界最古の木造建築はなんでしょう?そう、有名ですね、法隆寺です。
では世界最大の木造建築は?ここは行った事ある人多いでしょう、そうです東大寺大仏殿です。
世界で一番背が高い木造建築は?これは京都の東寺五重塔です。世界最古・最大・最高、全部日本にあるんですね。木の文化と言われるはずです。
ちょっと脱線しますが、世界最大の飛行機が木製だということをご存知でしょうか?
世界で一番大きな、それも空を飛ぶ飛行機が木製だというのは意外ですよね?
もちろん運んで飛ぶことができる量をもって最大とするのであれば、世界最大は金属製の飛行機です。ここでいう最大は主翼の長さ。
20世紀の伝説の大富豪ハワード・ヒューズが作った飛行機は翼長97.5メートルだったそうです。
翼の上だけでほとんど100メートル走ができそうな翼って、とんでもない大きさですよね。
話を戻します、日本は木の文化という話。
日本は木の文化と言われていますが、一人当たりの木材消費量、つまり一人の人が一年間につかう木材の量は、年間0.89m3だそうです。
これは先進国の中では少ないほうでアメリカ(1.75m3)の半分ぐらいです。
ちなみに世界一位はニュージーランド。何故だかわかりますか?ニュージーランドでは人より羊の数のほうが多いと聞きます。そう、羊の柵を木で作るからだそうです。
ニュージーランドに敵わないのは仕方がないとして、アメリカの半分というのは意外ですね。アメリカはDIYが文化になっているからかもしれません。
木の文化なのに日本では木が使われていない…と嘆くのは簡単です。でも、それではなにも変わらない。
先進国であるアメリカでも日本の倍の量の木が使われている。ということは、まだまだ日本では木が使われる余地があるわけです。
また、かつては日曜大工という言葉があったように、DIYが伸びる素地はあると思います。
日本でも今までの倍ぐらい木が使われる可能性がある、と考えて、これからも木の良さを発信していこうと思います。
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