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採用チームで「エンジニアのおべんきょう会」をやってみた

フォトクリエイトで人事の責任者をしている米津です。
フォトクリエイトAdvent Calendar 2019 の23日目に参戦してみました。

当社の人事部門は、大きく、採用チーム/総務チーム/労務チームに分かれており、10名ほどの組織です。
今回は、採用チームでエンジニアリング勉強会をした内容や、効果について書きたいなと思います。

キッカケ

2019年4月。採用チームは組織再編により、既存メンバーは私とエンジニア出身のてつのすけ(@tetsunosuke)。そこに、新しいメンバーとして2名がジョインし、4名での再スタートを切りました。
ちなみに、当時は私も tetsunosuke も人事歴丸1年。
採用チームは生まれ変わりました。

そういった中、エンジニア採用への重要性は日々上がっており・・・。
とは言え、候補者の書類に書かれている言葉が全く分からない。。。
書類選考できないじゃん!

ということで、「書いていること、言ってること、自分たちの会社で使われている言語やツールはせめて分かるようになりたいね。」

そんな感じで、隔週で tetsunosuke に語ってもらおう!と始まったのが、「エンジニアのおべんきょう」。

何をやったか

・プログラミング言語の歴史とトレンド
・当社で使われている言語とは?
・なぜその言語が選ばれているか?
・誰がどんな言語に長けているか
・データベースの設計のおはなし
・統計学のおはなし etc

これらを中心に、それぞれのテーマを細切れにしながら隔週30分。時にはお弁当を買ってランチしながらおべんきょう。
基本的には tetsunosuke がテーマについて語るスタイルですが、まとめて話してもらうのも用意する側の負担になるので、気になることを聞いていきます(新入社員の教育も彼に担当してもらっていますが、決めたことを話すよりもいろいろアドリブで話すほうが好きなようです)。

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参加者は分からないことだらけなので、とにかく質問する。質問する。質問する。

「上流やりたいって人は何がやりたいんですか?」
「なんでプロジェクトって遅れることがあるんですか?」
「最近ニュースになった◯◯のトラブルってなんで起きたと思いますか?」
「仕様変更って何が嫌なんですか?」

質問によっては最初のテーマから脱線して様々な話が広がりました。

書類選考のレビューをすることも・・・?

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新卒採用繁忙期に入る、10月くらいまで続けていました。
結構長続きしましたねw

個人的に理解が深まったこと

今回の「エンジニアのおべんきょう」で個人的に良かったのは、大きく2つ。

ひとつは、何となく分かっていた(と思われる)、プログラミング言語のことを体系的に理解できたこと。
特に、現在のエンジニア組織では「クラウドネイティブ」をキーワードとしています。季節性のある当社サービスの急な負荷に対応するためにAWSを使っているとか、マイクロサービスに適しているのでGoで作るなどの背景をテックリードが考えていて、エンジニアにとって一つの言語ができることではなく新しいことを学び続けるということの意味がよくわかりました。

自社のサービスがユーザーに対してどういう価値を提供できるか。そのために最適な言語選択は何か。その言語で作るための体制はどうあるべきか。これらを理解しておくことは採用する側として、改めて大切だなと感じました(私が新卒営業出身だから尚更)。
メンバーにもその意識が芽生えたのが嬉しい。

もうひとつは、世の中の顧客データの分析にどのような統計手法が活用され、どのように効果的な提案がされているかということ。
当社フォトクリエイトは、2019年4月からキタムラ・ホールディングスグループの一員となり、日本の写真業界の中でも非常に影響力を持ったグループとなりました。さらに、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)グループの一員でもあり、当社のサービスもTポイント連携を行ったりと、グループシナジーをどう活かして事業を伸ばしていくかということにも取り組んでいます。
じゃあ実際にそのTポイントの顧客データってどういう仕組みなのよ?とか、行動特性ってどう計っているの?とか、誤差、分布、分散・・・

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やっぱりこれも何となくの認識でしかなかったのですが、クリアになっていきました。
数学的な要素が多かったので、メンバーによっては「?」が浮かぶ場面もありましたがw

この分野の数学って何の役に立つんだろう?と思って大学時代を疑問に思って過ごしたことを全員で後悔した瞬間なので、今後学生と会うときにももっと良いアドバイスができるようになったかもしれません。

チームとして得られた効果

やはり、判断のスピードが上がったことは大きな効果。

基本的にエンジニア採用は tetsunosuke と開発部門の役員&部長&マネージャーが担当していますが、少なくとも書類選考でこの経験だと当社で活躍できる/できないくらいの判断が採用チーム全体で効くようになったのではないかと感じます。

また、新卒採用の際には、プログラミングを勉強している学生と「何ができるか、どんなことをやりたいのか、それはフォトクリエイトだけでなくグループ各社のこのポジションでなら活用できるのではないか」などの面談時での会話レベルが一段上がったのかなと。

余談ですが、今年の新卒採用活動(21卒学生対象)をしていて、文系の学生でもプログラミング勉強している割合は昨年よりかなり多くなったと感じます(肌感覚ですが・・・)。
もちろんプログラミングのレベルは基礎的なものが大半なのですがね・・・

・・・ということを感じることができて、言語化できる採用チームになったということは、大きな効果ですね。

* * *

エンジニア採用のみならず、新卒採用を担当する方・エンジニアに何かを頼んだり一緒にプロジェクトを進める方たちも、「エンジニアのおべんきょう」は今後避けては通れなくなりますね・・・。

そんなことを言っていると「小学生からプログラミング教育を受けてくる人たちを今後採用していくんですよ?そのうちプログラミングが出来ない人はiPhone使いこなせない情弱みたいな目で見られる世界もすぐそこなんじゃないですか?」って日々隣の席から煽られていますw

そして、そんな採用チームでは絶賛募集中!気になった方いらっしゃればご連絡くださ~い。
エンジニア採用も積極募集中なので、こんな採用チームと会ってみたい方いれば@tetsunosukeのTwitter まで連絡くださいー!

* * *

スナップスナップのプロダクトマネージャーもチームに溶け込むためにいろいろ教わっているようです。


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