もしも願い叶うなら。

寒さで目を覚ます。
モヤモヤとしているが、感覚だけはある。
そんな感じ。
時計に目をやる。AM7:00。
遅刻だー!とベッドから飛び出す。

寝室を出るとトーストを焼いている匂いがする。
「今日は日曜日だよ?」
と相変わらずどこか抜けている僕に妻が言う。

ホッとした僕は、ゆっくり身支度をする。

身支度を終えると、テーブルには朝食が準備されている。
淹れたてのコーヒーの匂いがまた良い。

食事を済ませて、二人でお散歩に行く事にした。

部屋を出て、エレベーターに乗り、マンションを出る。

近くの海沿いの公園までゆっくり歩く。
道中あーでもこーでもと僕がいない時間の話をしてくれる。
公園に着くとベンチで海を見ながら一休み。

ありふれた日常が幸せだと感じる瞬間だろうか。

「そろそろ帰ろう」
と妻が言う。
「お家まで競争だー」
とはしゃぎ出した。

駆け出して行った妻を追いかけ走る僕。

 
という所でトイレで目が覚めた。

夢だった。。
見覚えのあるワンルーム。
ベッドを飛び出してトイレへ向かった。
最近本当にトイレが近い。
確実に歳を取っている。

しかし惜しい事をした。
そのまま漏らしても良いから夢に溺れたい気分だった。
布団を自分で洗うのだけ我慢すればいいんだもん。
なんと幼稚な男だろうか。

もしも叶うならあの夢の続きを。。。
で終わっても綺麗だが、、と今思った。
このパターンはどこかで使おう。

もしも叶うなら。。
どうも現実離れしすぎた夢や過去を変えたい、みたいな事には入り込めない。
やっぱり年相応に現実を見てしまうの。

昔は自由に夢を見た。ヒーローに憧れたな。
悪と戦う正義のヒーローがとてもかっこよく見えて。
勇気と希望だった。

しかし、歳を重ねるにつれ
特撮みたいな悪の組織もないし、ヒーローもいないとわかってくる。

ただ僕は勇気も希望も失った訳ではない。
中学生の時だったと思う。ラジオに救われた。
大袈裟かもしれないけど、何度と勇気をもらった。

ラジオスター達は何気ない日常を面白く語ってくれた。
生きづらく感じていた学生時代。
捻くれた僕の気持ちを代弁してくれた。
もう、それはとても気持ちよかった。

クラスの一軍でこそない、普通すぎる僕に夢を見させてくれた。
今人気じゃなくても何者かになれるんじゃないか、みんなを楽しませられるんじゃないかと。

悪の組織がいる訳ではない、何かと戦っている訳ではない。
でもパーソナリティー達は僕を夢中にさせ勇気を与えてくれた、ヒーローだった。

自分もラジオをしてみたいという気持ちは膨らんでいった。
こうして配信を開始した。

僕はごくごく普通の本当にそこら辺にいそうな男だ。 特に目を引く何かはない。

それが、ありがたい事に色々な人に引っ張り上げてもらい楽しく過ごしている。

色々な人と触れ合って
自分は普通だから
特別じゃないから
という悩みを持っている人が多い様に感じた。

人間ありのままにしている時が僕は素敵だと思う。
縛られずに自由に発信を続けてほしい。

そうは見られないが、僕自身こうやってエッセイを始めるのも凄く時間かかった訳よ。
でも今凄く楽しんでる。

そんな訳で最近では頑張ってる人を応援したいと思っている。
それに相応しい、人間になる為に僕もさらに高みを目指そうと思う。

てな訳で、もしもさ夢が叶うのならば
コレからも、楽しく表現を続けていけたらなと思う。
決して大きくなくていいから、ありのままで。

序盤から老化と狂気的な夢という己の恥部を晒し、
自分の過去をツラツラと語り、
最後はアンビシャス的な宣言をかます。
たびたび言葉を考える事があった。

自分を曝け出す事にはまだ慣れてない様に感じた。

共に頑張りましょう。皆さん。
楽しんで、ラメでも入っての?
くらいでもキラキラ輝く日々を送りましょう。
そんなみんなの幸せも願っております。

いや〜でも、さっきの夢の続きも見てみたい。

まぁいいか、楽しんでやってればどっちの夢もきっと現実に出来ると思ってる。




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