[忘れっぽい僕と変化していく事と]

先に言う。
僕はこれを書いてる今、買い物に向かう途中だ。
とある事情で身動きが取れない。
素晴らしい作品に感化されている今、一つ書いてみる事にした。

忘れていた事があった。
明日は、二番目の姉の誕生日。
姉は結婚して子供がいる。
今や母親だ。
僕とは一つ違い。
三十路になる。

詳しい話は避けるが、そこそこ歳がいった状態で僕は今の家族と一緒になった。
なので血の繋がりはない。
姉が二人、僕、んで妹って感じの兄弟構成だ。


戸惑った文化があった。
ウチは本当に記念日とかイベント事を祝う。
こういう時に一番気合が入るのは妹。

夏にはホットリミットのPVみたいな衣装。
姪っ子の誕生日には遊園地にある様なウサギの衣装。
クリスマスには、トナカイとミニスカサンタ。
これらを着る羽目になった。
どうかミニスカサンタは若気の至りって事で大目に見てほしい。

若かりし頃のマライヤキャリーのイメージで音楽に合わせノリノリでプレゼントを運んできた自分が少し恥ずかしくもある。
というかその時姪っ子は生まれたばかりだったのでそんな事を、覚えてないのも悲しい。
こんな事させられるとは、ほのかに罰ゲームな香りもするのである。

そんな妹から、今年何する?ってLINE。
罰ゲーム執行の合図だ。
同時に姉の誕生日を思い出した。
誕生日って本当に覚えられない。
覚えられないのは昔からなんだけど、年々そう感じる。
でも、いざ会うときは覚えてた感を出す自分も少し情けない。
こうやって知らせを受け、様々な記念日を乗り越えてきた。
とりあえずこのLINEはシカトしておく。
もう僕も三十路手前。
恥ずかしい格好は晒したくない。
これはフリじゃない。


どうしようかなー。
姉の事を色々考えてたら、母の日の事を思い出した。
僕は母の日にはお花を母に送っている。
お花を選びに行く時に姪っ子も一緒についてきた。
「ママにあげたい」と言っていたので一緒に買ってあげた。
姉は知り合った時からそういう風情的な物に興味がない。
景色を見るとか秒で帰る。
お花畑なんて物は感情のこもってない綺麗を連発する。
遊び方を見ても派手目な姉だと思う。

生まれつき乙女要素が詰め込まれてる僕からすれば不思議すぎる。
そういう節があるのでどうなんだろうと思っていたが、ビックリするくらいに喜んでいた。
後日珍しくも「ありがとう」とラインが来たのを覚えている。

お花をインスタグラムに投稿しているのを見た妹から、すごく喜んでたよと聞いた。
母親になって、
価値観も変わってきて、
今はお花もすごく綺麗に感じる様になったのかな?
そういう話になった。
確かに家に緑がある気がする。

という事で、今年はお花でもあげるかなと思う。
恥ずかしさはあるので、姪っ子の名前を借りたい。

歳は絶対取ってしまう。
でも姉の歳取り方はなんか素敵に感じた。
価値観が変わる。
いい事なのか悪い事なのかはテメェで決めたらいいけど、「変化してる」って事が何か素晴らしいなと思った。
変わっていくともなれば、来年はまた違う事を感じるのかもな。
今の感性を大事にしたいと思えた出来事だった。

そんなわけでこれから四歳児をデートに誘う。
姉に連絡しようと思いLINEを開く。
また妹からLINEがきていた。

来月のお母さんの誕生日の時に帰ってくるからその時何かしようとの事だった。
すっかり忘れていた。
本当に誕生日を覚えられない。
どうやら2度も妹に救われた。

とりあえず明日はゆっくりできるが、罰ゲームの執行が一ヶ月伸びたかの様な変な感じだ。
というかいつまで罰を償う必要があるんだ何もしてないのに。

んでコレから何をしようとしてたか一瞬忘れてしまった。

記憶力がいいとも言われる反面ドジっぽい物忘れが本当に治らない。
哀れな歳の取り方をしてる様な気がして少し残念な気分になった。
文字を打っていて、昔よりも、ひび割れやアカギレが目立つ親指が目にはいる。
確実に歳を重ねてる。
変化していくのは本当に勇気がいる。
でも僕は変化に富んだ、いい歳の取り方をしたいと強く思えた。

よし。
いい感じのメッセージ性。
何となく書き終えた感じがする今。

だが今現在、僕は苦手な野良猫に道を塞がれて相変わらず身動きが取れない。
色んな意味で、一歩を出すのは難しいよな。

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