5.
見つけてもらいたいという気持ちについて。
自分は地元が複数ある。
その地元への気持ちで、いくつか作品を作ったことがある。
いまだにそのテーマで作品は作り続けている。
ではなぜ、そのテーマを作り続けているのか。
それは、誰かに見つけてもらいたいからだと、最近気づくことができた。
人の多い街に住んでいると、1人よりも独りに感じることが多い気がする。
そんなとき、自分を誰かに見つけてもらいたいと思うようになる。
寂しい、誰でもいい、外に連れ出してほしい、同じ時間を共に過ごしてほしい、そんなマイナスな気持ちが湧き上がる。
別にそれを悪いとは1ミリも思わないし、誰しもが持ちうる感情だと思う。
誰もが通り過ぎ去っていく日常の中、足を止めてくれる人がいたらいいのに
なんてちょっと思ったりする。
詩的すぎる文章は実際に言葉にすると小っ恥ずかしいので、こういう形でまとめることしかできない。
きっとミュージシャンだったら音楽にできただろうななんて思う日もある。
それができないから、作品に昇華していく。
自分は写真をよく使う。
写真にすることで気持ちやその時に感じたことを、瞬間としてその写真の中に閉じ込めておける。
自分の気持ちや感情を閉じ込めておくにはうってつけの表現方法に思える。
どこにも出していないけど、結構実は撮り溜めていたりする。
いつか展示などで出したい。
それはどこかの誰かに、自分を見つけてもらうためなのだろうか。
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