夜長 莉桜

見てくれたら嬉しいです。まとまりのない文を書くのが得意です。 Twitter→@yon…

夜長 莉桜

見てくれたら嬉しいです。まとまりのない文を書くのが得意です。 Twitter→@yonaga_rio

最近の記事

「私、大丈夫だよ。」

「私        、大丈夫だよ   。」 だってハサミだもん。カッターとかカミソリとか、そんな怖いやつじゃなくて切れ味悪いやつだし。 「私        、大丈夫だよ   。」 だって腕だもん。手首とかの見えやすい所とか、血管の近い所にはしてないし。 「私        、大丈夫だよ   。」 だって血はちょっとしか出てないもん。そんな深く切る勇気もないから、ミミズ腫れくらいで十分満足できてるし。 「私        、大丈夫だよ   。」 だってすっきりするもん。嫌

    • 高校2年生の頃、カミソリを使うのは辞めました。 腕を見た時に母が言いました。 「こんなことするのはもう辞めて。 傷が残ったらどうするの?」 いなくなりたい、存在する価値が無い。切る事でそんな気持ちを切り替えていた私はどうしたら良いのか分からなくなりました。そこで気づきました。 私は間違っていました。 カミソリの代わりに ハサミで薄く切りました。 赤い線ができないように ボールペンで何度も刺しました。 服から見えないように 爪で掻きむしりました。 たまたまどこかにぶつけたよ

      • なんて

        夢を追えない私なんて なんの興味もないんでしょう。 あなたのためを思ってなんて なんの愛もないんでしょう。 いい子になれない私なんて なんの意味もないんでしょう。 なんにもなれない私なんて なんの価値もないでしょう。 処分するにもお金がかかるので。 わかるでしょ?

        • 才能

          2択が現れた。 どっちが正解だろう。 どっちも合ってるように見えるけど、わからない。でも、答えなきゃ。応えなきゃ。こたえなきゃ。頭の中で考えが廻っている。 ああ。 またやってしまった。 選択を間違えた。振り返ればあっちの選択肢の方が良かったことはわかったはずなのに。でも見て。私が選んだルートは確実にBADENDへ進んでいる。 どうしてこうも上手くいかないんだろう。 原因は自分でしかないのに。 ちゃんとできない。当たり前に、普通に生きていたら間違えないはずなのに。普通に生き

          かわいい

          本当は私だってピンクのふわふわしたワンピースとハートのバックが似合う人みたいになりたかった。 本当は私だって流行りを取り入れた形や色を使ってオシャレに着こなせるようになりたかった。 本当は私だって古着をエモく着こなせる人になりたかった。 本当は私だってこの世の全色を使ったような派手なコーディネートがしたかった。 本当は私だって何にも染まらない全身真っ黒な服が着たかった。 周りの目を気にして、オシャレの枠からすり抜けられるような服を選んできた私に。 憧れに蓋をしてそのままにし

          レモン。

          私はいつもレモネードを頼む。 なければレモンスカッシュでも。 なんでかって? それは秘密。 彼と会う時はレモンって決めてるの 口に流し込むと広がる爽やかさ。 いつもそれ注文するよね。 なんてたわいもない話をしながら時間は進む 薄く輪切りにされたレモンが氷の間に隠れた時彼は決まってこう言うの 「じゃあ、そろそろ行こうか」 いつもの道 いつもの距離感 いつものホテル 何も言わずに部屋に入って唇を重ねる。 さっき飲んだレモンの酸味が口の中で溶け合う 「もう辞めないか。こん

          目が。

          「ねえ。目が溶けてしまうよ。」 僕は君の左瞼に手を添える。 本当に溶けるわけではないけどね。 綺麗だね。 透明の液体が止めどなく流れてきてさ。 僕の本当の気持ち? 驚かないでよ。 僕も君が好きなんだ。だからさ。 泣かないでよ。 そんなに痛かった? 赤色の液体が止めどなく流れてさ。 綺麗だね。 本当は両方欲しかったどね。 僕は君の右頬に手を添える。 「ほら。目が落ちてしまうよ。」

          まるで。

          8月 4度目の目覚ましのアラームを止めた腕から汗が伝う。暑い。朝から暑すぎると思いながら昨日の夜に準備していたスーツに着替え顔を洗う。 朝食はいつもどうりで目玉焼きとベーコンをトーストの上にのせる。今日は一段と上手くできた。まるでプロの料理人のようだと自画自賛しながらトーストにかぶりつく。コーヒーにこだわりは無いが毎朝飲んでいる。飲まなければなにか物足りない気持ちになり、なんだか大人になったなと遠くを見つめる。 優雅に朝食を食べているともう時計は7時35分。人が混み出す時間

          バトル

          「気持ち悪いからこっち見ないで」 カーンッ たった今、私VSあいつの決戦の火蓋が切られた。 現在の対戦状況をおさらいしよう。私はあいつの話をただ聞いている。以上。……いや、確かに興味が皆無だったから相槌も適当に、しかし聞いている風を装うためにあいつの顔を見ていたところもあったが、そこまで言うかね? ここで私は考えた。なぜただ話を聞いていただけなのに気持ち悪いなんて言われなければならないのか。 ①あいつが私の事を嫌いだった。 ②シャイなあいつはずっと見られていることが恥ず

          不良品

          「しんどい」 1人静かなお風呂の中で自分の声が響いてしまう。 生きるのがつらい。でも死ぬのもこわい。 自分の生活の状況は何ひとつ不自由なことは無い部類に入ると思う。 両親はいるし。 優しいし。 友達もいるし。 いじめられてもないし。 毎日ちゃんとご飯を食べれているし。 好きな物だって買える。 体も至って健康だ。 自分よりつらい人は沢山いる。自分の置かれている状況がつらいなんて言ってはいけない。 なのになんでだろう。 これはやはり自分が不良品なせいだからだろう。 ごめんなさい。

          制服

          私は制服が嫌いだった。 だけど最初から嫌いな訳では無かった。 私は服に関してあまり関心が無い。親の選んできた服を何も言わず着ていたタイプのやつだ。そんなやつにとって毎日服を選ばなくても良いという点で制服はありがたかった。なんなら中学の頃の制服はスカートが茶色のチェック柄で近辺の中学に比べてかわいくてお気に入りだった。 変わったのは高校からだった。 紺色の地味なブレザー。スカートも紺色で靴下は白。 JKブランドを振り回すには少し物足りない所もあるが、ごくごく一般的な制服だった。

          脳内お花畑

          「頭ん中お花畑かよ」 この言葉はほとんどが人を貶す時に使う。頭の中が花畑みたいにのどかで平和。能天気。おめでたい空想。いかれてる。こんな感じの雰囲気を頭に浮かべて人に投げつける。 「もっとちゃんと物事考えて言えよ」 そっくりそのままこの言葉を返したい。あなたの何気ないその言葉がどれだけ相手の中に入り込んでくるのか。息をするように無意識に、軽く吐かれた言葉でも相手にとってはいちだいじ。 脳内お花畑で何が悪い。頭の中だけでもお花畑に居させてくれよ。

          はじめまして。

          はじめまして。夜長莉桜です。「よながりお」と読みます。 なんとなく文を書いてみたくて始めました。 これはある人のお話でもあるし、誰かのお話でもあります。つまり私のためでもある。 半分ふぃくしょん。 幸せな時は更新しません。更新が無くなればそれ幸い。 まとまりのない文を書くのが得意です。こんな文でも読んでいただけたら嬉しいのかもしれない。

          はじめまして。