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コショウ少々の少々は量ではなく、仕上がりのイメージを言っている

料理におけるコショウ少々。以前はどれぐらいなのか分からなくてモヤモヤしていた。どうしてハッキリ書かないんだろうと。

それで具体的な数量の書かれた「理系の」みたいな本を読んだりもしたけれど、最近はそんな数字なんか書けっこないなと思うようになった。

そもそも手元にある食材は毎回少しずつ異なっていて、大きさはもちろん水分や甘さも違う。合わせる素材や鍋の火のまわり具合も同じではない。そんな状況でコショウ少々以上のことは言えないなと思うようになった。

つまり「少々」と言われたとき、コショウが何かを知っていて、どれぐらい入れたらどんな感じになるのかを把握していて、作りたい料理に対してコショウがどのように作用するのかのイメージができている人に向けて、「少々」だと言っているのだろう。

コショウがたっぷり使われたとき、少しだけ使われたときのイメージがある人に向けて「少々の時のあの感じですよ」と言っているのだ。コショウを知らない人に量だけ伝えて作れるといったものではないのだ。

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