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情報社会のフェアネスを実現する。

最近は、様々な企業において
人工知能(AI)が取り入れられています。

特に、東証マザーズに上場している『FRONTEO』という会社は、高性能のAIを取り入れて、すでに実用化しているものもあるようです。

FRONTEOには、
大きく次の二つの技術があるようです。


■KIBIT(キビット)

「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEOが独自開発した日本発の人工知能エンジンです。
人間の心の「機微」(KIBI)と情報量の単位である「ビット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を学習できる人工知能」を意味しています。
テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断や情報の選び方を再現することができます。
*FRONTEOのHPより引用。


■Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)

言語をベクトルとして扱うことにより、EBMに欠かせない「統計学的手法」を自然言語解析に導入できます。また、言語以外のデータとの共解析も可能です。つまり、Concept Encoderは、ライフサイエンス向上に向け、これまでに蓄積されたメディカルデータと、この先追加され続けるデータを、自然文で記述された部分も含めて、エビデンスに基づいて有効に解析・活用することができるAIなのです。
*FRONTEOのHPより引用。

HPを見てみると、
とにかく高い技術力であることがわかります。

一部の情報から、隠れている情報を予測したり、
人に代わって判断することは想像がつきますが、
言語をベクトル化して、言語以外のデータと共解析をするなんて、凄すぎだと思います。

特に、Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)は、
ライフサイエンス領域に特化した自然言語解析AIです。

5~10分程度の患者との自由会話のテキストデータを読み込むことで、認知症のスクリーニングを行えるそうです。
現在、臨床試験を開始したようで、仮に実用化されると、専門医に限らず、一般医や遠隔での診療にも活用できそうです。

元来、創薬のプロセスにおいては、
膨大な論文データから情報を探りながら、ターゲットを探索していたようで、圧倒的な作業量になったり、人による偏りが起きたりすることも考えられます。

そこで、FRONTEOでは、
膨大な論文情報をベースに、分析対象の疾患に関する分子や遺伝情報をパスウェイマップ状に可視化することで、分子間や遺伝子間の関係を瞬時に客観的に把握できるようにしたようです。
その結果、革新的な創薬アプローチが可能となったようです。

ちなみに、昨年2020年の5月末に、
中外製薬株式会社と、創薬支援AIシステムの利用について、ライセンス契約を締結したようで、AIによる創薬が始動しています。

AIによる創薬アプローチが加速すると、
今後は、もしかしたら、不治の病が消滅するかも知れませんね。
期待しちゃいます。

その他にも、
テクノロジーによる身体機能の向上など、
発展し続ける未来技術からは目を離せません。


今までは、「人」独自の能力で差別化されていた情報が、
未来技術の発展や実用化により、ありとあらゆる人に平等に行き渡るようになります。

必要な人に、必要な情報が、フェアに与えられる未来が実現すると、
今後、ますます、私たち「人」としての在り方、存在意義が求められるようになると思います。

■テクノロジーを活用し、常に未来の技術を追求する人
■テクノロジーと役割分担をし、住み分けていく人
■テクノロジーに淘汰されていく人

どれを選択するかは、
ボクら自身の管理下にあると思います。

時代の先を探求し、
事業を拡張していくためにも、今日もやりきります。


向山雄治

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