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#よんなな朝の歌 ’23.1⑩

 2023.1.28 ZARD「負けないで」

おはようございます。今日は近所の小学校でマラソン大会がありました。ひとり気になる子がいて、その子は思うように走れない子。最後まで諦めない心、おじさんには伝わりました。誰とは知らず思わず涙。昔はおじさん、そんな子でした。ということで、
今日の気分は…ZARD「負けないで」
午前11:42 · 2023年1月28日

 どんなに覚束ない足をしていても、走ろうとする気持ちがこもる瞬間に、おじさんは涙を流して応援したくなるのです。自分もそうだったから。
 おじさんの話を少ししようか。小さな学校の人数の少ない学年で、ずば抜けて運動の苦手な子でね。運動会もマラソン大会も競技会も嫌いで、そういう物を避けて通って。だから、そういう行事はとにかく「やり過ごす」のが一番だと。だから、スポーツで自己肯定感を育てるなんて全く信じていなかったし、相手との勝負という概念でするスポーツであれば、徹底的に避けてさ。
 今じゃあ、フルマラソンだって走って帰ってくるんだ。できないことはないのに今までやってこなかったこともあるけれども、スポーツは自分との闘いだって気づいたんだ。だから、今は走っている。当然、自分のペースでしかないからトップ選手のようにはいかない。どれだけ走っても最後には、自分との戦いになる。30キロを過ぎたころから足は悲鳴を上げ、前に出したくても出せなくなる。だけど、自分に負ける気がして、最後まで走ることにするんだ。
 いつの大会だったろうか、ZARDの「負けないで」が耳に入ってきてね。競技場に入る最後のコーナーを走る足を、前に前に押し出してくれたんだ。最後のコーナーを走る頃にはリタイアの文字は消え去っているけれども、それでも最後の力を出して走るんだ。ゴールした時に思う、「今日も自分に勝ったね」という充実感。それだけでいいんだ。順位はもうその時のリザルトだけで。自分が走ったという証をね。君にもいつか分かるときがくる。

2023.1.29 海援隊「スタートライン」

おはようございます。朝早くから休日出勤のために車を走らせています。この曲の歌い出しのように夜明け前の薄暗い道を誰かがもう走っている、日曜日の朝でもそんな息使いです。今日も皆さんそれぞれのスタートラインで。最高の朝と最高の一日を、願います。
海援隊「スタートライン」
午前7:20 · 2023年1月29日

 夜明け前の薄暗い道を、誰かがもう走っている。という歌い出しだった。「三年B組金八先生」は、僕が見た数少ないドラマのひとつ。1995年度後半の第4シリーズは、ちょうど自分の高校進学とシンクロし、強く共感をしたシリーズ。テレビの中にいる同級生にいろんな感情を抱きながら、テレビの前で真剣になって見ていたことを思い出す。
 金八先生の世界観は、問題山積の教育現場の縮図と、子供の葛藤のストーリー。同年代に起こっている事件や事象とはいえ、田舎の安穏とした中学校にそんな事件が頻発することもなく、遠い世界とも思いながら見ていた。ただし、画面の中に恋はしていた。
 広島美香…小嶺麗奈が演じた強気な生徒だった。描かれた広島は女子のボス的存在、金八先生にも強気で対峙するような子だった。後々になぜそのような態度だったかは明かされてくるが、その姿になぜか惹かれた。立ち居振る舞いの美しさと長身スレンダーも好きなポイントだったが、何よりも儚さが見え隠れしていた。回は進み、実は広島の家族は崩壊状態だったことが明かされ、瓦解する中で生まれたモンスターが広島をボス的存在にしていったことが明かされた。
 その姿の中に「本当の弱さ」を知らず知らずに感じていたのだろうか。おそらく、当時の僕の直感の中でそれを感じ取ったことなのだろうと今更ながら感じている。ただ、小嶺麗奈本人もその陰を抱いていたとはね。今、幸せであることを願いたい。

2023.1.30 クレイジーケンバンド「昼顔」

おはようございます。クレイジーケンバンドといえば、横山剣の洒脱な不埒なおじさんの感じが頭の中から抜けきれないんです。ああいうおじさんは大好きです。その上でねっとりした吐息混じりの声で奥さんを連呼する、この歌はいかにも裏アカらしく好き。
クレイジーケンバンド「昼顔」
午前6:50 · 2023年1月30日

 クレイジーケンバンド。不埒なイケオジ・横山剣がフロントマンを務める12人編成のバンド。ねっとりとした横山のボーカルが耳に残る、個性的な楽曲が耳に残る。この曲も歌詞の間に「奥さん…奥さん…」と、横山の吐息交じりのセリフが入り、男が聞いていてもセクシーな歌いまわしがドキリとする。
 昼顔。ジョセフ・ケッセルが1929年に上梓したフランスの小説から、1967年に映画化された作品が有名である。日本では2014年に上戸彩主演のドラマが社会現象になったのは記憶に新しいが、そのドラマのモチーフは小説の昼顔であり、映画のそれである。転じてクレイジーケンバンドの楽曲もまた、「昼顔」という題名でねっとりとした楽曲を世に出すことになるのだが。
 歌詞を読み進めたら、案の定昼下がりの情事を致したい男が、奥さんを誘惑する、ド直球な内容で絶句した訳である。まあ、主婦として家庭に収まっている女性を誘惑する悪いおじさんはまあ、どこにでも居るには居るけれども。だけど驚きはしないんですよね、何と言っても「そういう」奥さんは結構居て、必ずしも特殊な存在でもない。ただし、ステレオタイプに言えば「旦那は何をしてる?」という問題にも直面する。
 クレイジーケンバンドに熱狂する男子は、少しばかり歌詞の意味を読み込んで、自らの家庭をしっかり守ることも考えたほうが良さそうだ。奥さんに命がけでサービスすることを、少しばかり自らのJobの中に混ぜ込んでおく。おっと、俺もどうしよう。なんてさ。

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