お久しぶり、血栓よ。②

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2021年が始まった…

自宅で旦那とのんびり過ごし、新たな年を迎えた。
引越し前によく行っていた文具店にパート採用が決まり、
4日から働くことになっていた。
ようやくニートも終わりや！と意気込みながら三ヶ日を過ごした。

事件は起こった、勤務初の土曜日のこと

教育を受けながら、初の週末勤務を迎えた土曜日。
お昼ご飯にブランパンとココア味のプロテインをいただき、レジ業務をしていた。
もうすぐ夕方休憩かな、という時になり頭がガンガンした。
水分不足かなーと思いながら接客。
そしてすぐ、耳栓をしたかのように周りの音がふっと消えた。
「？？？」なんだ何だ？と思っていた次の瞬間には、私は床に座り込んでいた。
いやもう、本当に訳がわからない。何これ？今まで貧血とか言われたことないけど。
喋るのも辛くて店長の言葉に頷くしかなかった。そうして、休憩室に運ばれたのである。

休憩室の机に突っ伏しているとやってくるのは、聞こえの悪さ、動悸、脂汗、吐き気…体調不良のオンパレード。
そして次の瞬間、備え付けの洗面台に盛大に吐いた。
そうすると引いてくる症状、なんだ結局胃の調子が悪かっただけなんかな。
そんなことを思いながらなんとか吐いたものを処理しようとして、再度洗面台に近づく。
そういえば私、昼食から3時間は経ってるけどよくあんなに吐くもんあったよな、なんて思いながら。
そして自分の目を疑った。え、赤くない……？
まさかね、プロテインの色がそう見えただけ、ははは。
詰まっているものをビニール袋にさらっていく。ゼリー状、赤い。
とりあえず撮影しとこう。カメラパシャー。
吐血かもしれん、これ以上勤務は無理や、と早上がりだった旦那を召喚してその日は早退した。

その日はすぐに寝た。
翌日から日祝で病院が開いてない、ということもあり
急な体調変化を感じたら救急車を呼ぼう。と決めて週末を過ごした。

結局、日祝は体調変化も感じられず、安静に過ごした。

病院苦手マンも観念して総合病院へ

火曜日。休みをもらった私は、早起きをしてリュックに暇を潰せるものを入れて、引っ越している間に新しくなった総合病院へ向かった。
高台に、すんごく綺麗な病院としてフルモデルチェンジしていた。
初診受付に声をかけ、吐血したかもしれんと伝えると時期が時期だけにギョッとされた。話を聞かれ、消化器内科を案内された。
看護師さんにすごい尋問される、医師との接触時間を短くするためだろうか。
事細かに話し、吐血かもしれない写真を見せた。
「ちょっとこれ、先生のとこ持てっていい？？」承諾する。
そして聞き取りが終わり、少しだけ待っていたら呼ばれた。
なんかいきなり早く呼ばれたな、と診察室へ。

「これはね、完璧に吐血です。ご飯食べてる？食べてないなら今から胃カメラしよう。」
「それと、旦那さん今から呼べます？」
ちょうど昼休憩だった旦那を呼び出し、私はあれよあれよと採血→点滴→胃カメラへ。
オゲエェッとか言いながらカメラが入る。高校生ぶりじゃの、胃カメラ。元気にやってたか？相変わらず苦しいなお主は…とか片隅で考えつつ、
看護師さんがとっても上手ですよ〜〜とか訳がわからない褒め言葉をくれた。

胃カメラ後、また点滴。少し落ち着いて旦那と診察室へ。
「すげぇヨボヨボじゃん。」そりゃね、朝から何も入れてない身体に
胃カメラぶち込んできたからな。
そして先生から一言
「よー生きとっちゃったですね。下手したら死んでましたよ。」
マジかよ、胃潰瘍のレベルとかじゃないの。
あまりの驚きに、結果をヘラヘラ聞くしかなかった。
そしてここでまた投下
「うちではこれ以上処置できんので、今から大学病院に行ってもらいます。
で、吐血しかねんから救急車で向かってもらうよう手配しました。」
き、救急車ですか〜まじすか〜重病じゃぁあん。

いざ行かん、大学病院へ。

こうして私は高1以来の1X年ぶりに大学病院へ向かうことになった、救急車で。
ストレッチャーにガチガチに固定され出発。
乗り心地は良くない、揺れるゴンゴン揺れる。落ち着かない。そして1時間半後に到着した。
ストレッチャーで救急外来に運ばれてベッドへ移し替え。伝達事項と聞き取り。
おお、なんかテレビで見たことあるやつや。
手首からなんか採られる。ほんとは鼠蹊部かららしいのだけど若い女性ということで配慮してくれたらしい。すげー痛い。
着替えさせられる。病院着と有無を言わさずおむつに。しかもLサイズ。
多分Mサイズでいいと思う。
大量の採血、貧血の私から更に血が出ていく。
PCR検査、めっちゃ鼻ぐりぐりするやん、痛いんやが。
救急に来てくれた先生「旦那さんがくるまで待つ？旦那さんには事後報告になるけど先治療する？」
先に治療を選択した私は、そのまま治療の場に向かった。

治療は内視鏡で行う。ま、寝てる間に終わるよ〜。
てことで麻酔でスヤァッとなった私は応急治療を受けた。
麻酔、一瞬で眠くなってビックリしました…スヤァッ

次回に続きます。