レコメンドの自動再生
きっかけはYouTubeやYouTube music。こいつらはデフォルト設定だと関連動画だの音楽だのをひたすら流してくる。
レコメンドによって次々とコンテンツを見せるという手法はそのサービスに投じる時間を増加させるにはとても有効だ。tiktokの動画の見せ方はほとんどレコメンド一本みたいなものだし。
従来通りのコンテンツを見る側が選択的に選び、見るという形式は「見終わったら離れられてしまう」という当たり前の状況を生む。これをなんとかしよう、という方向のひとつめがコンテンツ再生終了時に「おすすめ」を表示して選択させる形だ。それを発展させた発想が、おすすめコンテンツを有無を言わさず再生してしまえ、という方向だ。見る側はコンテンツを選択するというコストが不要になる。
自覚的だったかどうかはともかく、テレビや有線もそういう戦略をとっている。
一方、この手法は本というメディアではほとんど採用されていない。kindle unlimitedでも楽天マガジンでも自動的に次の本を見せる以前に、レコメンドすらしない。いや、kindleのほうはダウンロード時にレコメンドがあったっけ。
これは何故なのだろう。著作家の問題なのか、収益の配布上の問題なのか、そもそも自動再生自体がよろしくないのか。
個人的に欲しいかと言われると「いやそんなには」となるけれど、活字媒体でもそういうサービスがあってもいいのかな、とは思う。活字でなくてもpixivとかの画像サービスでもね。何も考えずにめくっていくといろいろな画像が勝手にみられる。
twitterのタイムラインやinstagramのフォローなんかは割とそれに近いけれど、自分でフォローをしていく必要がある。もうちょっと積極的に、閲覧傾向から勝手にレコメンドを作成し、どんどん見せる。
発想していて1つ問題があるなあと思ったのが陰謀論とかの不適切なコンテンツ。普通のロジックでレコメンドを組むを陰謀論ばかりを見せられることになり、はまってしまう人もいるだろう。フォローなどで勝手にそうなる分まで責任をとる必要はないだろうけれど、レコメンドで自動的にやるのはよろしくない気がする。
youtubeなんかその辺はどう解決しているんだろう。レコメンドのロジックはそのまま、不適切なコンテンツをコンテンツごとはじくという手もあるか。
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