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マッチングアプリに向いてない

 マッチングアプリ、最初から結婚とかそういう長期的なお付き合いを目指すサービスのお話。対義語としては出会い系。こちらは建前としては長期のお付き合いになるかもしれないけれど、とりあえずデートしましょう、というサービス。

 で、「ひとりも寂しいなー」感が高まった勢いで前者に登録したんだけれど、向いてないわ私。投資するならまだ従来の結婚相談所だった。

 マッチングアプリは結婚相談所と違って、ファーストコンタクトの仲介はしてくれない。自分からアプローチする必要がある。そして、私は致命的にそれに向いてない。

 最大の理由は発達障害者であることだ。これを隠さなければまあ切り捨てるには十分な条件だ。ネット上の見知らぬ人に大したことのない顔と短いテキストで「発達障害という問題はあってもいい人かもしれない」と思ってもらうのは楽観的過ぎる。いや、その手前の「発達障害でも相手してもいいか」と思ってもらうのも難しいか。
 隠したらどうか。隠したらマッチングまでは成立するかもしれない。でも、どこで発達障害というマイナスポイントを明かすか、それを踏まえても自分は魅力的ですよ、とアピールできるのか、とか考えていくと絶望的な気分になってくる。
 さらに発達障害という大きなマイナスがある上に、他の条件も決して良いわけではない。資産はともかく給与も世代平均から劣るし、現在親と同居しているというのも敬遠される条件だ。家事能力、もうちょっと正確に言えば家事に参加する意思自体を疑われる。

 結局上記のような思考で、そもそもいいねの一つも送れないな、という結論に短期間で至ることになる。マッチングアプリで自分からアクションを取るには自分のウィークポイントに自覚的過ぎるし、「まあ相手くらいみつかるっしょ」みたいな根拠のない自信もない。結果何も動けない。向こうからアプローチしてもらうなんていうのは楽観的を通り越してもはや妄想だ。

 そもそも冷静になってみるとそこまで彼女が欲しいのか、という問題がある。ここまでくるとマッチングアプリ以前の問題だ。彼女を探すより同居人を探すほうがいろいろ筋が通る気もする。うん、彼女や配偶者というよりは同居人が欲しい、というのが正直な気はする。しかもそれは親と同居している今すぐではない。

 年会費という授業料はあったけれど、ここまで書いてきたことに自覚的になったのは悪くない。あとは解約するかどうかなのだけれど、私が登録したマッチングアプリは解約した瞬間に権利が消滅する。契約期間まで使えるよ、なんて甘いことはない。
 何か考え方が変わって能動的に動くような方針ができたら、みたいな未練がないわけでもなく、解約はもう少し引っ張るが、忘れたまま自動更新されたらやだなあ。

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