分からないばっかりの天の邪鬼

 分らないことを分からないままにしたり、分かろうとしたりすることができるから、理解できないと頭ごなしに否定されたくないというちっぽけなわがまま心から生まれる気持ちがあり、それが私を天の邪鬼にしているんだなあと思う。上司にお前からパワハラを受けたと言われた新人がいたからおとなしくしていろと怒鳴られたり、同期から「いっぱい仕事を抱えていて大変ですね。私は暇で仕方がないです」と言われたりしているけれど、生きている私って偉いなあ。前者はぶっちゃけパワハラを受けたと言っている人の意見を聞いただけで何も対応していないところが、本当に無能ですね。新人ちゃんに「こういう言い方がマジで無理無理なので、優しく言って」とか、「雰囲気が既に怒っているように見えるので、どうにかしてくれ」って言われないと、分からないよ。根本的な解決になってないじゃん。なってないよね。どうするんだろう。どうなるんだろう。総務に相談するしかないのかな。後者はなんでそんな発言ができるんだろう。意味不明だ。仕事頼めばやってくれるのかな。今度聞いてみよう。

 ぐちゃぎちゃに食べ進めているプリンは既に茶色く濁っているけれど、甘くておいしい。私の涙は止まることを知らない。窓を開けて空を見上げると、オリオン座が見えた。冬が家々を呑み込んでいる。どうだ、美味しいかい。骨までしゃぶって、笑顔になってね。とか言ってみる夜。

 寝るか―!おやすみ。