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背骨の歪みは正義の痛み。【映画】「ホネツギマン」(1998)

映画「ホネツギマン(The Naked Man)」は、邦題通りの映画である。

主人公エディはもうすぐパパになる雇われ整体師。夜は人体解剖図を描いた全身タイツに身を包み、レスラーとして活躍している。いよいよ整体師として独立し、薬剤師である父との和解を求め、あらたな人生の階段を昇りかけたところで……という物語である。

冒頭から主人公を整体師としてもレスラーとしても、まわりの人々から愛されていることを描いているため、好感を抱くであろうぼくは抱いた。だからエディがホネツギマンとして正義のために戦う姿に「がんばれ」と応援したくなるのである。

ストーリーは、とても王道を真っすぐ進むので難しくない。てか、王道に整体師レスラーってエッセンスを足しました、って程度である。B級低予算は、モブシーンのクオリティにみてとれたりするし、不自然に人気が少ないシーンもままあるので、それはそれとして真面目に正座して観ることもない。吹き替えでポップコーンを投げながら鑑賞するのが正しい作法であろう。
つまり、ジャケット通りの作品ですから、相応の気分で楽しむといいですよぼくは楽しんだ。

勘違いしないで欲しいぼくはディスっているのではない。この映画はとてもいい作品だと思う。とてもいいバカ映画だと思う。家族愛を主軸として、整体師である設定を活かし活躍するヒーロー。バカ映画って褒め言葉なんだ本当だ信じてくれ観たらきっと変な笑顔になること請け合いだ。

アルバトロス配給映画は地雷もハズレも多いけれども、みんな分かってて手に取っている筈だから問題ないのだ。「女子高生チェーンソー(2003)」だけは許す気にはならなかったけれども。なんじゃい、あのジャケ詐偽は。分かってたけど想像を遥かに超えて酷かった。

ぼくは映画「ホネツギマン」を推していく。


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