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スパイ×怪盗=ラヴ。【映画】「恋のミニスカウエポン」(2004)

好きな映画監督は? と質問をされたら、その時々で回答は変わるだろうけど、「アンジェラ・ロビンソン」って答えちゃうかもしれない。

「彼女はストレート!」

映画「恋のミニスカウエポン」より

サントラを見つけた時、躊躇わずに買った。いやほんと、マジで? と、ナンデ? が混在した気分でポチったのである。こんな映画でもサントラ出るんだ!? みたいな、そこはかとなく失礼な感情であった。いやほんと。

しかし、これがいい楽曲の揃った一枚であるからして、もう「買い」であった。

アンジェラ・ロビンソン監督作にはリンジー・ローハン主演の「ハービー/機械じかけのキューピッド(2005)」があるが、これも音楽の使い方がよくて、つまりそのたいへん好みです。楽しい映画だったよ。

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映画「恋のミニスカウエポン」をタイトルだけで敬遠してしまうのは致し方ないと思うし、実際、いい映画かどうか問われたら、「まぁ、面白かったよ」くらいに感想は留めておくけど、ぼくは好き過ぎて何度も観た。

字幕で観て、吹き替えで観て。
しかし一番よく見たのは「日本語吹き替え」+「監督のオーディオコメンタリー日本語字幕」の組み合わせである。

監督のオーコメが面白いのである。

映画本編と関係ないじゃん、と云われたら、「あ、はい」と答えるだけである。あ、はい。

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物語は、スパイ養成学校に通う優等生エイミーが、怪盗ルーシー・ダイヤモンド(ビートルズは出ないが、フォルクスワーゲン・ビートルは出る)に見初められてしまったが為に疑われてしまうスパイ・アクション×ラヴ・ロマンスである。嘘です。コメディです。ただただラブコメです。

じゃあ、この映画の見どころってなに? って真顔で訊ねられると困るのである。アクションなのに殺陣はひどいし、小道具もアレだし、特撮もソレなのか、である。もう「刺さる人には刺さる」としか云えないのである。そして「刺さる人」はたぶん、少数派だおめでとう。エンドクレジットに流れるThe Weekendの「Into The Morning」にうっとりするはずだ。

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実際、ぼく自身も、なんでこんなにハマったのかよくわからんのだが、音楽が良くて、絵が良くて、楽しいとなったら「いい映画」だと思っちゃうのだから、やっぱりこれは「いい映画」なんだと思う。楽しいよ。

頭を空っぽにして、ちょっと楽しい時間が欲しいなって思ったらナウ。

ちなみに、この映画を友人に勧めたら滅茶苦茶ディスられた。楽しい映画なのに。


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