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初心者のスペイン絵画 3大巨匠

こんにちは 美術鑑賞が趣味の蓬田(よもぎた)でございます。

わたし自身、美術鑑賞の入門者だったとき、フランスとかの絵画は何となく馴染みがあったのですが、スペイン絵画は、有名な作品がたくさんあるらしいのですが、ぼやーとしてよく分からない印象でした。

スペイン絵画史に残る“巨匠”と言われる画家も知りませんでした。

それで当時、美術の本とかを見て勉強しようとしても、たくさんのスペイン画家が紹介されていて、かえって混乱した感じになった記憶もあります。

それなので、今回、ごく簡単にまとめてみることにしました。入門者向けの内容ですので、ものすごくシンプルにまとめました。

みなさまの美術鑑賞の参考になれば幸いです!

三大巨匠とは?

スペイン絵画史には、“三大巨匠”というのが存在します。

ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコです! この3人は、この機会に覚えちゃいましょう!?

3人ともスペイン絵画史だけでなく、世界の美術史においても絶対にはずせない超有名な画家です。

西洋絵画は、歴史も長く地域も広いので、最初はなかなか把握しにくいと思います。国別に、その国を代表するごく少数の作家を覚えて、それをとっかかりに作品や美術史の知識を広げていくのも、ひとつの方法だと思います。

以下に、3人がどんな絵を描いたか、紹介してみます。絵の解説をすると長くなってしまいますので、絵だけを載せておきます。絵や画家の解説は、またの機会ということにしたいと思います。

それと、たくさんの作品を紹介しても長くなってしまいますので、3人とも3作品を厳選しました。

見たことある作品が多いと思います。まずは「この作品知っている!」「何となく自分の感性に合うな~」「これは何を描いているの?!」などなど、思い思いに感じながら、ざっと見てみたら宜しいと思います。

ベラスケスの絵画

VelazquezVenues鏡のヴィーナス

↑↑↑《鏡のヴィーナス》 これ、現代の女性ヌードじゃない?!って思うくらい、女の人の姿がいまっぽい。370年くらい前の作品です!

938px-Las_Meninas,_by_Diego_Velázquez,_from_Prado_in_Google_Earthラス・メニーナス(女官たち)

↑↑↑《ラス・メニーナス》 いろいろな解釈が楽しめる作品です。

539px-Velázquez_–_Bufón_don_Sebastián_de_Morra_(Museo_del_Prado,_c._1645)セバスチャン・デ・モラ

↑↑↑《セバスチャン・デ・モラ》 宮廷には、こういった“こびと”のような肉体的なハンデを持った人たちがいました。

ゴヤの絵画

640px-Goya_Maja_naga2 裸のマハ

↑↑↑《裸のマハ》 ゴヤはこの作品で、カトリック教会の異端審問にかけられましたが、証拠不十分で無罪でした。

403px-Francisco_de_Goya,_Saturno_devorando_a_su_hijo_(1819-1823)我が子を食らうサトゥルヌス

↑↑↑《我が子を食らうサトゥルヌス》 自分の子どもを、頭から食いちぎっています。食っている様子が怖いです! 何で食べているかというと、そういう神話をもとに描いているからです。

641px-El_coloso巨人

↑↑↑《巨人》 ゴヤの作品とされてきましたが、絵を所蔵するプラド美術館は2009年に、ゴヤの弟子が描いた作品だと発表した。

エル・グレコの絵画

868px-Entierro_del_Conde_de_Orgazオルガス伯の埋葬

↑↑↑《オルガス伯の埋葬》 エル・グレコの最高傑作と言われています。エル・グレコは宗教画をたくさん描きました。


Inmaculada_Oballe_El_Greco無原罪のお宿り

↑↑↑《無原罪の御宿り》 「むげんざいのおんやどり」と読みます。イエスの母マリアは、神の特別な恵みによって、その存在の最初からあらゆる罪がないとする教義。

El_Expolio,_por_El_Greco聖衣剥奪

↑↑↑《聖衣剥奪》 エル・グレコの作品は、上下に伸びていく構成が画面特徴です。

☆    ☆

いかがでしたでしょうか? 美術鑑賞を楽しむ第一歩は、よく分からなくても、まずは作品に触れてみるのが、わたし自身の経験からですけれど、とても大事だと思います。

みなさまの美術鑑賞にとって、参考になりましたら幸いです!

※タイトル画像は、マドリードにあるプラド美術館です。歴代スペイン王朝の美術品をコレクションしています。

※画像の出典は、WikipediaおよびWikimediaです。


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