「アダムとエバ」の絵画作品をまとめてみた!
こんにちは 美術鑑賞が趣味の蓬田(よもぎた)でございます。
「旧約聖書」にある有名なエピソード「アダムとエバ」。これまでたくさんの画家たちが描いてきました。
わたしも、これまで美術館、本やネットでいくつかの作品を見てきました。
でも、まとめて見る機会はなかったなあと思い、いろんな「アダムとエバ」10作品をまとめてみました。
改めて見直すと、それぞれの作品に特徴や“味”があって、とても興味深かったです!
もしよろしければ、みなさまの美術鑑賞の参考にしてみてください!
まず1点目は、デューラーの作品。アダムもエバも若々しいです。とても健康的です。
特徴は「ちょっと小さすぎじゃない?!」というほど頭が小さいこと。「八頭身美人」なんて言葉が昔ありましたが、このふたりは十頭身です。
アダムは、エバからもらったリンゴをもう持っています。蛇が新たなリンゴをエバに手渡しているようにも見えます!
続いて、クラナッハの作品。エバが少し子どもっぽい感じ。体型からそう思えるのでしょうか? でも顔を見ると大人っぽいような気もします。
木から下りてきた蛇が、「エバ、早くアダムにリンゴを渡して食べさせろ!」と言っているように、わたしには見えます。
アダムは両手の指を広げ、上のほうを見上げてます。何かにビックリしているんでしょうか??
こちらもクラナッハの作品。エバが右手に持っているリンゴ??を見ると、もうかじっちゃってますね。もう食べちゃっています。
アダムは自分のほうを指さしています。
「おれに、それくれるの??」と言っています(のように、わたしには見えます)
こちらもクラナッハの作品。彼はアダムとエバの絵をたくさん描いています。
上の3作品は、背景が黒色でしたが、この絵はエデンの園の様子が描かれています。
アダムが持つ1本のいちじくの葉で、自分とエバの恥部を隠しています。
エバの足下でうずくまるライオンの目つきが怖いです!
ヤン・ホッサールトという画家の作品。アダムの筋肉がすごい! エバもよく見ると筋肉質。アスリートのアダムとエバですね。
エバが、木の実を蛇に食べさせているようにも見えるのが面白いです。
この絵でも、アダムは自分のほうを指さしていますね。(なぜ??)
ダフィット・テニールスという作家の作品です。エロチックな雰囲気。アダムは自分のひざの上に、エバをのせて抱き寄せています。
これまでの作品と違って、一気に世俗的なテイストになっています。
アダムのエバの股間に伸ばしている手が嫌らしいです。エバは、そこに木の実を持っているようにも見えます。
再び、デューラーの作品。
このふたりは、これから夜遊びにでも行くんでしょうか?! ラブラブな感じです。
アダムはエバのおなかに手を回して抱き寄せています。一方エバは、右の腕をアダムの首に回して、ふたりは密着しています。
エバは木の実を蛇に食べさせているようにも見えます。
蛇は大きなからだで、角のようなものも生えていて、ドラゴンのようです!
Julius Paulsenという人の作品。
「これは、舞台の一場面ですか!?」と思わず自問しまった作品です。
アダムはいま起き上がったところでしょうか。なぜ寝ているのでしょう?
ふたりとも、アメリカのちょっと古い映画に出てくる現代の若者みたいです。
ふたりの姿から、何となく60年代のアメリカ文化(ヒッピーとかサイケとか)を感じるのはわたしだけでしょうか?!
大理石と思われる石に刻まれたレリーフ作品。ふたりとも横になって向き合っています。
エバは、左の手でしっかりと木の実を握っております。
東洋と西洋の雰囲気が混じっています。
イスラミックなアダムとエバ。
ふたりとも頭が大きいです。エバはずいぶんと太っています。
ふたりの頭には、キリストや聖人と同じように、輪が描かれいているのが、これまでの作品とは違います。
ふたりがまとっている服(というか布)の柄が、とてもおしゃれです。
☆ ☆
いかがでしたでしょうか。「アダムとエバ」をテーマにした絵画を見てきましたが、想像以上にバリエーションが豊かで、とても面白かったです。
みなさまのアート鑑賞がますます楽しくなることを祈っております。
※画像の出典は、WikipediaおよびWikimediaです。
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