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【過去】あの日のわたしへ

小6のころのわたしへ

誰かを仲間外れにする側のグループで必死に自分の居場所を守っていたわたしよ、

あの日、お母さんに自分がどれだけ卑怯であるか、痛みとともに教えられたね

なんで私だけが?みんなやってる。
なんてちょっと思ってるだろ

でもきみはそこから数年かけて、
母が自分の卑しい一面とそうやって真正面から向き合って正してくれたことに感謝することになる

いまは恥を知れ
自分がどれだけ卑怯だったか
ずるかったか

それでいいんだよ

よかったんだよ

あのまま、ズルズルと負のサイクルの中にいて、「次は自分の番だろうか」と怯えながら、ターゲットになった子の悪口を一生懸命に言い続けることにはならなかったじゃないか

そのグループを抜けたことと引き換えに、
今度はきみが、いままで自分がしてきたことを身を持って知る番がきたね

それは、とても辛いことだったね
でも、そういうことを君自身がひとにしたんだと知るには、
されなきゃわからないほどに君は愚かだった

知らないまま、もしくは、知ることを恐れたまま過ごした子たちもいるだろうよ

いま、辛いと思っている真っ只中のきみには分からないかもしれない
でもあえて言う
その辛さを知ってよかったんだ

知らないより、
知らんふりして過ごすより、

ひとの悲しみやつらさが
ほんとうに『わかる』ようになれてよかったんだ

(知らないでいることは罪に近いと考えるようになるまでになってしまったんだよ、未来のきみは

なかなか極端だよなぁ
自分でもしんどいと思うんだから)

いまのなかまはずれはこれからのきみの悲惨な日々のほんの先ぶれにすぎない

9年先からみた私だってまだ頭をかかえているよ

どの選択をしたらいちばんよかったんだろうかって

否定して、拒絶し続けた日々にいるわたしへ

いままでごめんよ

きみを最も無視して、蔑んで、価値のないように見ていたのは私自身だ

ここ1年と少しの時間をかけて、
やっと過去のきみたちに向き合ったんだよ

拒絶もせず、
受け入れようとしたんだ

そのなかで出てきた気持ちや、
ことばを、こうして届けたい

過去の私に実際に届かないのはわかってるけど、
私の頭の中で、想像の中でなら
いろんなことが自由だ

だからこうして書いて
届けていく

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