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2021.6.28 講話と詐欺

 清水の中学校で職業講話をしてきました。50分が二本、計100分話して少し疲れました。先生たちはこんなことを毎日何時間もやっているのですね。頭が下がります。
 どんなことを話したかというと、マジシャンに限らず社会に出れば必要になってくる能力の話や、指の運動を交えた「思い込み」の話、学校で勉強する意味などについてです。話の最後に、ただの〝奇妙な服装のおじさん〟になることを避けるため、申し訳程度に手品をしました(手品をしない手品師は他の大多数のおじさんと見分けがつかないのです)。楽しんでもらえたみたいで幸いです。
 今週中にもう一件、職業講話があるので今日の話をブラッシュアップして、より良いものをお届けできればと思います。
 なお、ぼくの頭上に書かれているのは(※写真)嫌がらせで付けられたあだ名ではありません。イソップ童話『すっぱいブドウ』を交えて、なんか偉そうな話をした形跡です。

 そういえば、お昼ごろに一本の電話がかかってきました。
 「キャリアから依頼されて電話している」みたいなニュアンスのモバイルサービスの会社でした。ハキハキした声の女性が、「今使っているプランが安くなる」というのです。まあ、安くなるというのならやぶさかではありません。少しなら聞きますと答えたところ、電話口の女性は丁寧にお礼を言い、こう続けます。「ショートメールを送るので、5分後にかかってくるオペレーターの指示に従って手続きをしてほしい」と。
 ぼくは了解の意を伝えて電話を切った後、そっと着信を拒否しました。電話番号をネット検索にかけてみたところ、案の定、悪徳業者の名前がヒットしました。
 なぜピンときたかと言いますと、

 1.ぼくが電話に出た時点で名前を確認しなかったから。
 2.キャリア関係の手続きならしかるべき方法で連絡が来るはずだから。
 3.オペレーターが直接操作を誘導するのは特殊詐欺に多いケースだから。

などの要因が挙げられます。おそらく、このままオペレーションに従っていたら、ああだこうだ理由をつけて保障の上乗せをさせられていたことでしょう。申し込まされても、月々数百円程度の被害額かもしれませんが、まず間違いなく「安く」はならないはずです。書面に残らないやりとりは基本的に信用してはいけません。みなさんも気をつけてください。断るのが苦手な方は、「近くにケータイショップがあるのでそこでやってもらいます」と伝えましょう。

 今日はそういった因子を引き寄せる日なのか、Instagramにも不穏な形跡がありました。アップしたばかりの写真に、見知らぬ海外のアカウントから「Promote it on」というコメントがつけられているのです。これは「あなたのことを宣伝しますよ」という意味だそうですが、もしこのコメントに「いいね」や返信すると承諾したことと見做され、勝手に宣伝されてしまいます。そして後日、「宣伝をした代金」を要求されるらしいです。もちろん不当な契約なので裁判すれば勝てますが、余計なトラブルには巻き込まれないにこしたことないですね。

 さあ、今日は真面目な内容二本立てでお送りしました。ぼくの不真面目な日記を御所望の方々には申し訳ないことをしてしまいましたね。明日はきっと、しょーもなくてクシャミが止まらなくなるような文章を書きますよ。それではまた!

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