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慢性腎臓病のステージ分類と予防策


慢性腎臓病は、私たちの健康にとって静かな脅威です。この病気は徐々に進行し、無症状であることが多いため、多くの人が自分がこの病気であることに気づかないままです。
今回は、慢性腎臓病のステージ分類について詳しく見ていきましょう。

この分類は、病気の進行度を理解し、適切な対策を講じるうえで非常に重要です。


eGFRとは?



腎臓の機能を評価する際に重要な指標となるのが、推定糸球体濾過率(eGFR)です。eGFRは、血液中のクレアチニン濃度を基に計算され、腎臓が1分間にどれだけの血液を濾過できるかを示します。EGFRの数値が低いほど腎機能の低下が進んでいると考えられます。


ステージ分類の概要



腎臓病のステージは大きく3つに分けられます。最初の段階は、eGFRが60ml/min/1.73m²以上の「安全ゾーン」です。ここでは、腎機能にわずかな低下が見られるかもしれませんが、重大な問題はありません。
しかし、タンパク尿が見られる場合は、糖尿病や高血圧のコントロールが必要になります。

次に、「注意ゾーン」とされるのが、eGFRが30〜59ml/min/1.73m²のステージです。この段階では、貧血や血圧の上昇、むくみなどの症状が現れることがあります。不健康な生活習慣を見直し、食生活の改善や禁煙などが推奨されます。

最後に、「危険ゾーン」とされるのが、eGFRが15ml/min/1.73m²未満のステージです。この段階では、腎臓の機能が大幅に低下しており、透析や腎移植を考慮する必要があります。食事においても塩分やカリウムの制限が必要となり、生活習慣に大きな制限が生じます。


予防と対策




慢性腎臓病は進行すると治療の選択肢が限られてきますので、早期の段階での予防と対策が非常に重要です。糖尿病や高血圧の管理、適正な飲酒、禁煙、そしてバランスの取れた食事を心がけることで、腎機能の低下を遅らせることができます。

腎臓病のステージ分類を理解することで、自分の状態を正確に把握し、適切な対策を講じることができます。
慢性腎臓病は「静かな病」ですが、知識と予防によってその進行を遅らせることが可能です。
自分の腎機能が気になる方は、医師と相談の上、定期的な検査を受けることをお勧めします。


さいごに

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