浦島太郎と心理的発達課題(6)
身体は時間と共に「自動的」に成長します。
しかし心は勝手に成長しません。
【発達課題】という言葉があります。
心が成熟する過程、ふさわしい時期に発達課題を解決、充足、満足させると、次の心理的課題に進みます。
幼児期には幼児期の課題を少年期には少年期の課題を乗り越えることで、情緒が成熟していき大人へと成長していくと考えられています。
でも、与えられた課題を解決しないまま…向き合わず時を過ごせば、心の成長はそこで時を止め、課題に囚われたままの人生を過ごさなければなりません。
心の成長を止めた、身体は30歳心は7歳のままという大人に皆さんも一度は出会ったことがあるはず。
昔話の浦島太郎を知っていますか?
青年の浦島太郎は
あるとき亀を助け、
【心の触れ合いをきっかけに】
海の底へ赴き
【心の底、深層心理を意識化し】
玉手箱をもらい
【見たくない本当の自分に気付くきっかけ】
自らの意思で開封し、本当の自分に気づく
【身体の年齢と精神の年齢のズレ】
浦島太郎はそもそも若者ではなく、
現実の肉体は老人であり
現実を今まで生きていたのだろうか…という
おとぎ話なのかもしれません。
如何でしょう。
人は人との信頼・心のふれあいの中で自立していきます。不安の中に自立はありません。