佐古田尚宏

どうぞ気楽に読んでください。 私も肩肘張らない気持ちで書いています。

佐古田尚宏

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最近の記事

川を渡る(29)

心の成熟には 川を「渡る前」と「渡った後」があると感じています。川とは何か。大げさですが、背負い生まれた運命のようなものだと思います。 渡る前とは、心の弱さと対立する段階 渡った後とは、心の弱さと和合した段階です。 欠乏感、劣等感は等しく誰にでもあったりするのですが、それを人生という道のりを通して「受容」そして「和合」するのが、心の世界では幸せと呼ぶのだろうと感じています。

    • 国境線と侵略者(28)

      国同士が平和に暮らすため、お互いを尊重し争いを避けるためのルールとして、冒してはならない「国境線」があります。 そこを越えてしまうと最悪、戦争にもなりかねません。 でも不思議。人間関係の話となると 「あなたの考えは全て間違い」という親子 「誰が食わせてやってる」という夫婦 「お前の意見は必要ない」という上司 安易に国境を越えて、相手を占領しようとする人たちがいます。 侵略者に国境を譲ってはいけません。 不平等な関係を結ばされて、 「私は優しいから」と自分に言い訳を

      • 愛(27)

        愛は自他との境界線を引かないものと思っていました。 ですが、それでは苦しむだけですね。 今、自他との境界線をはっきり認識したとき 改めて自他は分かれてはいないのだと 思うようになりました。

        • 人を責めると(26)

          つらいときは誰にでもある。 そんなとき、ハマりやすいのが他人を責めるという落とし穴。 ●あいつが悪い ●あの人がこうしてくれないから ●やつさえいなければ… ソレ、言いたい気持ちもわかるんだけど、 どんどん良くない方向に向かってますよ。 もっと怖い副作用は、 そばで優しく協力してくれてた人すら 「この人は自分自身に向き合わない人なんだ」 と離れてしまうことがこわい。 人を責めたい気持ちをグッとこらえて ●この苦しみにはきっと意味がある ●甘えようとしていた弱さが自分

          叫ぶより行動(25)

          目の前に、汚れた川があります。 「川をきれいにしましょう」といくら叫んでも 川はきれいになりません。 川をきれいにするには 自ら川に入り、水に濡れ、汚れをさらう必要があるでしょう。 水に入れば当然ですが、濡れるし、汚れます。 そんなあなたを見て 笑う人がいるかもしれません。 もしかすると見て見ぬふりがいいのかな、なんて気持ちになるかもしれませんね。 でも 叫ぶだけでは現実は変えられない。 やはり自分の手でゴミを拾うことが 確実で、最も効果のある行動だと私は思います。

          叫ぶより行動(25)

          心の成熟と植物(24)

          心の成熟は植物の成長と似ていると思います。 種から芽が出た瞬間はとても劇的なのですが 芽が出た先はありふれた日常の連続です。 日常という 日々の積み重ねがやはり大切ですし、 時間をかけ茎を太らせ 根や葉を伸ばす、淡々とした生活にこそ その人の本当の姿が現れるのかもしれません。 冬もあれば春もあるでしょう。 人間ですから そりゃ早く花に出会いたい気持ちは私も同じですが 時期を間違えて咲いてしまった花は 蝶や鳥にも出会うことはなく 枯れてしまうかもしれません。 懸命に生

          心の成熟と植物(24)

          水車と習慣(23)

          悪癖は水車に似ています。 すさんだ行為は 汚れた水を汲み上げ 悲しい運命をめぐらせます。 人を批判するほど 対立は激しくなり 冷たい方角へ運命は回転していきます。 悲しい運命を変えるには 動力となる「追い水」を与えないこと そして  今までと逆方向の「流れ」が必要です。 今の流れを止め、逆回転をさせるには とても大きな力がいるでしょう。 でも、 回り始めれば清い流れが常に巡ります。 今が1番の踏ん張りどき。 ここを乗り越えるかがポイントですね。

          水車と習慣(23)

          逃げ道と虫歯(22)

          地位やお金があるのは、 見方によっては不幸かもしれませんよ。 人は追い込まれてやっと変化できます。 お金や地位があると、何処かで逃げ道があり、向き合わなくちゃいけない現実に向き合わなくて済んでしまう。 それって、怖い手術を避けて病気を悪化させることに似ている気がするのは私だけでしょうか。 むしろ怖い現実に向き合わないように、逃げ道を閉ざさぬよう、人はお金や地位にしがみついてしまうのかもしれませんね。 覚悟を決めなきゃいけない時があります。 虫歯は放っておいても治りませ

          逃げ道と虫歯(22)

          前身か逃亡か(21)

          事実は1つだけど 人の数だけ見かた、捉え方がある。 例えば、 ある人が夢に向かい前進する行動は ある人にとっては、逃亡と映る。 また ある人が愛するものを守るゆえの辛抱や忍耐は、弱さと優柔不断に見える。 観測者は自分の意見こそ 正しいと言い張る不思議。

          前身か逃亡か(21)

          召使いと孤独(20)

          幼い頃身に付けた 「周囲に受け入れられるための役割」から 自分を見失う人は多い。 大人になり、本来の自分を取り戻そうとしても 今まで演じた役が自分から離れない。 やめようと思っても しらずしらず役割を背負わされてしまう。 というより、自らそうしてしまう。 ほめられたくて、受け入れてほしくて 周りの人たちの召使い役に自らなる。 嫌なのに なぜ演じてしまうのかといえば 心は孤独だから、かもしれません。 まずは 自分を正しく知ることから始まる。 千里の道も一歩から

          召使いと孤独(20)

          心の変容(19)

          【他責期】…問題に出会い相手が悪い、私は悪くないと言い張る時期。周囲が敵になっている時期。 ↓↑ 【自責期】…心が落ち着き初め、自分にも悪かった所があるんじゃないかと思い始める、内観する時期。 ↓↑ 【解釈変更期】…現実を受け入れ、相手や自分を責めるのではなく、これからどうしたらいいのかを考える時期。転換期。 ↓↑ 【行動期】…既存の自分を脱皮し、新しい自分を世界で試す時期。社会と触れ合い、また新しい刺激を受け取る時期。 矢印の動きの通り、一方通行ではなく行ったり来たりルー

          心の変容(19)

          原因と根っこ(18)

          さまざまな問題が出てきたとき、 表面に現れた問題は「葉っぱ」でしかありません。 その葉を咲かせた、枝、幹、根っこまで問題の原因は遡ります。 「葉っぱ」…目に見える問題 「根っこ」…目に見えない根源的な問題 原因はいつも根っこにある。 葉っぱを生やすのは根っこ。 葉っぱをもぎ取り片付けても本当の解決にはなりません。また同じ葉が生えるだけです。 葉っぱ、枝、幹とたどり、 根源を見つめ原因を見つめなければなりませんね。 人はどうしても 悩むと視野が狭くなります。 枝葉に注

          原因と根っこ(18)

          ほんとうの瞬間(17)

          子供は親の愛を確かめている。 最も困難な状況に置かれた瞬間に 親が捨て身で子供を護り、 困難に向き合うのか。 それとも なんだかんだと言い訳をし我が身を守り逃走するのか。 子供はじっとその瞬間を見ている。 そして その態度を子供は一生忘れない。

          ほんとうの瞬間(17)

          劣等感と教育(16)

          スポーツで社会的に成功した夫婦に 子供が産まれました。 夫婦は子供を より優秀な選手に育てたくて 幼い頃からきびしい練習を課しました。 子供は、親に認められたくて 練習を頑張りましたが、本当は好きな絵を褒めて欲しいと内心思っていたのです。 ある時、決心して 両親にその気持ちを伝えると 価値があるのはスポーツなのだと、絵を描くことを辞めて競技に専念するように説得されました。 時は流れ その子供は競技者として社会的に成功はしましたが内面の歪みを抱えるようになりました。 周

          劣等感と教育(16)

          はじめの一歩(15)

          ●買い物依存は心の空腹「愛情飢餓」 身体に空腹があるように、心にも空腹があります。ぽっかり空いてしまった空白。その空白を埋めるため、虚しさを埋めるため人は様々なことをします。それが買い物やギャンブル、お酒、恋愛などに極端なカタチで現れてきます。自分を正しく認識することでどうすればいいのか、道筋が見えてきます。 ●自分への悪口を止める。「わだち」 使い続けた道路には「わだち」ができます。 雨が降ればそこに水が吸い込まれていくように 考え方も慣れた道に吸い込まれていきます。

          はじめの一歩(15)

          笑い(14)

          硬くなれば自然に笑えない。 自然な笑いはゆるみ、 不自然な笑いは緊張だ。 緩んだ身体は楽器の弦みたく自由に鳴り 周囲を和ませる。 じゃあなぜ身体が硬直するかといえば 頑なな思いから身体は硬直する。 そして 頑なな人の心には敵がいる。 笑う人生を生きたいと望むあなたが 正しいと信じる行き過ぎた信念が あなたを緊張をさせていては あべこべじゃないのか。 みんなで笑おうなんて言うつもりもないが あなたが少しでも楽になるために 自分の笑いの質を振り返る そんなものさしを持っ