秋深き隣は何をする人ぞ③

さてどこまで書いたっけか。

高校の頃にやっていたバンドはほとんど部活の中という閉じた世界でしかやっていなくて。
周囲にメロコアをやる同級生が多い中で、ミスチルやらスピッツやらバンプやらアジカンやら、そういう歌物ギターロック?みたいな曲をやっていれば、「もしかして自分は結構楽器できるんじゃないか?」なんて勘違いするのにそんなに時間はかからなかった。


とはいえ、そんな生活はいつまでも続くわけでもない。
周囲が受験モードに入り、また一人で家でギターを弾く日々に戻った。
ある意味潤沢な時間が手に入ったこの時期、地元の図書館にあるCDを片っ端から借りて聴いていた。

この頃(今でもだけれど)一番好きなバンドはGRAPEVINEだった。
彼らの歌物のセンスと、古い音楽からの影響を公言する佇まいが大好きだったのだ。

そこからさらに影響を受けた自分は、図書館の古い音楽を掘ることに夢中になってしまったのである。
図書館というのはだいたい地元のおじさんたちのリクエストに応えてCDを収集するので、そこにあるのはだいたいがジャズかロックかフォークなのである。
アレサ・フランクリン、オールマンズ、BBキング、ブッカーT&MG's、バディ・ガイ&ジュニア・ウェルズ、CCR、フレディ・キング、ロニー・ジョンソン…。
こんな人たちのCDを借りては、勉強するふりをしながら聴いていた。
(↑iTunesを見て何聴いてたか思い出しながら書いた)

この時に一番好きだったのはジョン・メイオールのブルース・ブレイカーズ。
ただし一番有名なクラプトンの参加しているアルバムではなくて、ピーター・グリーンがギターを弾いているもの。
のちのフリートウッド・マックに繋がっていくアルバムですね。

そんなこんなで進学できることが決まり、大学に入ったらサークルに所属してたくさん音楽をやるぞ!きっとおれなら成功するはず!なんてことを軽々しく思っていた。

そんな思いは、たった1か月かそこらでとても簡単に、そして見事に打ち砕かれることとなる。


なんか話が全然進まないなあ。
続きはまた次回。

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