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「Zu Sea To Mountains」アウトリガーカヌー、逗子〜小田原港へ

2020年9月21日、好天に恵まれた早朝。

ドーンと富士山が見えるいつもの逗子海岸から、子どもたちが漕ぐアウトリガーカヌーが、爽快に海を滑り出しました。

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「ハップハップホー!」

パドルチェンジの掛け声が海上に響きわたり、追い風に乗る。カヌーはスイスイと走ります。第1区間の漕ぎ手は、あっという間に最初の交代ポイントである江の島までカヌーを進めました。

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漕ぎ手の交替は、カヌーの進行方向の先でボートから海へと飛び込んで待機。カヌーが前進してきたら、自分が漕ぐシートの横まで泳いでカヌー本体を掴み、素早く乗り込みます。これをなるべく、時間をかけずに行います。

このチェンジ練習、逗子湾の沖で練習を重ねてきました。海に飛び込んではカヌーに乗りこむ練習、しつこいくらいに何度もやってきたんですよ。

その甲斐あって、みんな、動きがスムーズ!
物怖じせずに次々と海に飛び込んで行く背中を見て、普段海で活動しているからこそためらいなく飛び込めるのだなと感動。

とびうおクラブの活動の中で、海でおもいきり遊び、里山をかけまわっている子どもたち。逗子の足下の自然で培われた土台があってこそ、カヌーで50キロ繋いで漕ぐことも、これから登る山々へのチャレンジもできるのです。

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私は子どもたちと一緒に、3巡目に漕ぎました。快調に漕いでいたら、途中、カヌーの上でステアのたくちゃんが叫びました。

「あっ、サメの背びれが見える!」

えっ、冗談でしょ!?と思いながら横を見ると、大きな灰色の背びれが海から出ていているのが見えます。

相模湾沖にサメがいるのはわかっていたけれど、実際に間近で見てしまうと、そのあとチェンジする時に海の中に飛び込むのに少し勇気がいりました・・・。

そんな恐怖体験もありつつ、漕ぎ手はそれぞれ1時間ずつ、順調に漕いでいきます。いつの間にか烏帽子岩を超え、大磯港を横切り、山々が段々と近くなってきた頃、カヌーは小田原港へ。

追い風と凪いだ海のおかげで、約5時間半の旅。

最低7時間はかかると予想していたのに、天から見守られ、追い風に応援されて、予想をはるかに上回るペースで漕ぎきりました。渋滞に巻き込まれているお迎えの父母の車も一部間に合わないくらい。みんなのカヌーは、車よりも順調に小田原港に到着したのでした。

先に駆け付けてきてくれたおかーさんたちが港から手を振る姿。それが見えた途端、船上で疲れきっていた子どもたちが急に元気になりました。船のデッキに立ち上がって、嬉しそうに手を振り返します。

そんな姿をみて、幸せな気持ちになりました。
この瞬間に立ち会うことができて、本当に嬉しいです。

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みんなで力を合わせて漕ぎきって、そして無事ついてよかった。
ただそれだけ。

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このNoteは、山セクション出発当日の、深夜0時に書きはじめました。

既に午前1時をまわろうとしていますが、どうしても山に行く前に書いておきたかったのです。文章が乱雑になってしまいましたが、出発前に皆さんに行ってきます!と伝えておこうと思いました。

明日は早朝に逗子を出て、小田原の御幸ノ浜の海水にタッチしてからスタートとなります。カヌーで漕いできた場所からバトンを繋いでいきますよ!

さて、初日は塔ノ峰→明星ヶ岳→明神ヶ岳→金時山入り口まで約20キロ。
ずっと登りっぱなしのコース。普段から山歩きしている大人でもきついと感じる行程です。そして翌日は、駿河小山の駅をゴールに歩きます。

きっと、いろんなドラマが生まれるはず。
それぞれ自分のペースで、自分のゴールを目指せるといいな。

そうそう、小田原まで行ったカヌーはどうやって帰ったかって!?


翌日、とびうおクラブのおかーさん達で結成しているカヌー部で、北風を真正面に受けながら必死に漕いで戻りました。その様子は、こちらの記事(小野寺愛note「カヌーは人生」)で。そっかのインスタグラムやFBのページにもリンクが貼ってあるので検索してみてみてくださいね!

インスタではハッシュタグ #ZuSeatoMountains で検索できます。

それでは・・・ 冒険の続きはまた来週!

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