[詩]雨の中歩く
この世界は地獄なんだ。
私たちはこの地獄の世界で生きている。
それは最悪なんだろうけど、でも癒しでもあるのかもしれない。
私たちはこの地獄で自分を傷つけ、半殺しにして快感を得ているのかもしれない。
そうじゃないと、生きていられないのかもしれない。
きっとここからは逃げられない。
この先もこの世界で生きていくんだ。
この世界で誰かとすれ違ったり、傷つけあったり、絶望したりして生きていくんだろう。
それはまるで止まない雨の中を傘をささずにゆっくりと歩いていくようなものだ。
そう、歩いているのだ。
ゆっくりと、ゆっくりと。
身に降りかかる温かい雨の温度を感じながらゆっくりゆっくりと独り、歩いていくのだ
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