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【エルミナージュ】コマンド入力版死んで覚えるゲーム

世の中には「死んで覚えるゲーム」というものがある。
やってはいけないことや危険なことを繰り返すことで身につけていき、どうすればいいのかが分かれば乗り越えていくことができる。
そして、それを繰り返すことで先に進むことができるようになる。

エルミナージュシリーズはwiz系のゲームの中では易しい方だ。が、死んで覚えることが沢山あるのは同じだ。

さらに言うなら、私は既プレイの人間なので昔のものといえど微かに記憶がある。

この敵、攻撃通らなくてやばかった気がする。
こいつは早く呪文封じないと大変なことになったはず。
これは霊体だ、霊体攻撃できるようにしないと。
あいつは見た目には分かりにくいけど確か射程が長いから後列狙ってくるぞ……などなど。

痛い目を見て覚えてきた知識だからか脳裏に焼き付いている。ハッキリとは思い出せなくても明確に嫌な予感がするのだ。

そう、例えばこいつ。

デーモンヴァルキリーだ。見るからに槍装備なので多分後列にも攻撃してくるが、何かそういう問題じゃなかった気がする。

幸い状態異常は入りやすいので、ガンガンデバフ呪文を飛ばしまくって眠らせるわ麻痺させるわと、あの手この手で動きを封じてしまえば比較的安全に倒すことができる。

そして、倒せたならば大量の経験値が入るのでとても良い修行相手だ。
ただ……

こうなってしまった場合はもう終わりだ。
後列右にいる魔法使いは雷の呪文を放ってくる。当たればほぼ全員一発KOだ。前のヴァルキリー軍団が邪魔だから早々手が出せないので呪文を封じてる間に何とかしなければならないが何ともならないのが実情だ。

そして後ろに気を取られているが、そんな場合でもない。デーモンヴァルキリーがそもそも強いのだ。

だからまぁ、こうなる。
まだ何もしていないのだから初手で怨念の籠った槍を振りかざさないで欲しい。これはもう逃げるしかないパターンだったので、この後アーテルのマハマハで撤収した。便利な錬金呪文、確実に全員を無事に戦闘から撤収させる呪文だ。

ではデーモンヴァルキリーだけなら、修行相手として最高かというと

正直いつでも死ぬことができるレベルだ。
タイミングと運の悪さが重なれば安全に逃げることすらできない状況に陥る。

錬金術師の呪文で撤収させてもらえない場合は個々で逃げる判定を行うことになる。成功すれば戦闘から離脱することができるが、失敗すれば戦いの場に残されていくことになる。倒れた仲間をダンジョンにおいて、誰か一人でも逃げ帰るという苦肉の策となる。

ちなみにエルミナージュでは、教会に金を支払うことでダンジョンに置き去りになった死体の回収を依頼することができ、教会に金を支払うことで復活を行ってもらうことができる。倒れた箇所まで別の冒険者で迎えに行く作業はなかなか大変なので、金で解決できるならありがたく利用させてもらおう。

さて、そんなわけで無茶な修行の末、ボロボロになって帰ってきたら何か教会がバタバタしていた。

こっちもこっちでバタバタしていたもんで、話は聞いたはずだったが全く何の話だったのかを覚えていなくて後からもう一度聞きに行くはめになった。

聞きに行った結果、現状では解決しようがなかったのでもう一度忘れることにした。

そんなことより、一人目標を達成したのだ。

無事、信仰心が足りたのでさっさと忍者に就任してもらった。
しかもこの時の探索帰り、丁度いいものを拾って来ていた。

暫く使えそうなちょっと上等の刀だ。
巫と侍の採用は今のところないので遠慮なく利勇に持たせることができる。

まぁ転職待ちがたくさんいるので、装備と職業が整ったのなら一度待機してもらうことになるのだが良い武器がないと出しにくいのでこれはシンプルに喜ばしいことだ。

ぶっちゃけ、忘れていたことがある。
修行は、楽々倒せる相手を大量に倒すのでは、安全だが効率がだいぶ悪い。安全なダンジョンの奥に行って強い敵を倒すのは、行くのに時間がかかる上に1,2回戦ったら帰ってこないといけなくなることも少なくない。
魔術師がテレポートの呪文を使ってくれればかなり効率がよくなるのだが高レベルでないと使えないものなので最初は無理だ。

というわけで、この場合の一番効率のいいレベルの上げ方は、少し敵が強いことが分かっているダンジョンの入り口で戦闘を繰り返すことだ。危なくなったらすぐ歩いて脱出できる程度のところで戦っていれば何かあっても全滅を免れ帰ってくることができる。

が、先ほど書いたように、敵が出た瞬間に「終わったな……」となる組み合わせがある。すぐに呪文で逃げられればいいが、何発か食らった場合、逃げても甚大な被害が出ていたりする。なので出会わないのが一番いい。

なので、終わってる敵の面子に出会ってしまった場合はリセットするのが一番良い。このゲームにはソフトリセット機能が備わっている。特定の操作をすることで、さっさと今のをなかったことにしてタイトル画面に戻る機能だ。

1戦ごとにセーブして、次の戦闘で問題なく戦闘が終われば再びセーブ。倒せない敵が出た場合はソフトリセットだ。常套手段じゃないか。今から思えばめちゃくちゃやっていたことのはずなのに、まるで良いことを思いついたかのような気持ちになっている。ブランクがあるというのは幸せなことだなと思った。

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