見出し画像

全国通訳案内士試験(フランス語)「緊張しい」の二次対策 プレゼン編

1分弱でベストな選択。ここでミスできない!

二次試験最大の難関は、ガチガチの緊張状態で1分弱というわずかな時間に、自分にとってベストなテーマを選択することだと思っていました。プレゼン後、同じテーマに付随する質問があります。来そうな質問を最初に予測したうえで行けそうなテーマを選択すること。ここでミスはできないと思っていました。そうするとテーマ選択に時間がかかりすぎるので、話す内容を準備できず時間切れ状態になるおそれがあります。そんなときのために、先を考えながら話す訓練もしておこう思いました。
具体的に、次のような方法で練習しました。


【使用教材】

  • ハローアカデミーのサイト 日本的事象300題

  • その年の流行語大賞にノミネートされた語句

  • nippon.com  の記事

(訪日観光客向けに日本の文化や時事を和文+多言語で紹介しているので、インプットに大いにも役立ちました)

【その他に必要なもの】

  • 試験官役をやってくれる人
    3つの選択肢を出し、付随する質問までしてくれる人。
    フランス人の先生がベストです。

  • 客観的に内容をジャッジできる、もう一人の自分

【方法】

  1. インプットのため、nippon.com の記事を隅々まで読むなどして、知識を蓄え、単語力と説明力をつける。

  2. 「300題」を片っ端からひとつずつ一人プレゼンしてみる。

  3. その年の流行語もチェック。出題されそうな語句はプレゼンできるように練習。

  4. 試験官役と模擬プレゼン。3つのテーマ選択肢を出してもらうところから始める。1分以内にテーマ選択+説明内容を組み立てて2分間話す。プレゼン後、テーマに付随する質問も併せて試験官役に出してもらうと、ありがちな質問を予測したうえで3択から選ぶ訓練もできる。

  5. プレゼン内容については、あらかじめ決めた説明の型に沿って構成する。

  6. 慣れてきたら準備時間を段階的に短くする。45秒→30秒→0秒、というふうに。

  7. 最終目標は、準備時間ゼロでも型に沿ってプレゼンできること。

【説明の型】

2分間を以下のように4、5分割して、プレゼンの基本型をつくりました。

1. イントロ(何について話すか)
2. ざっくり言うとこういうこと
3. もう少し詳しく言うと、こういうこと
4.背景、またはその理由
5.観光客への便利情報(どこで買える、見られる、アクセス情報など)

最初の2段階までは使う構文を決めてしまいます。
1は"Je vais parler de..."  2 は"Il s'agit de..."  で始める。練習段階から常にコレ。こうしておくと、少なくとも冒頭の2文で緊張してミスることは避けられます。

4の「背景またはその理由」については、あらかじめジャンル別にいくつか用意しておき、暗記します。和食、宗教、侍が発達させた文化、江戸時代に発展した伝統芸能などなど、テーマに沿った内容をプレゼンに盛り込むことで、想定外のテーマが出題された場合も何とか2分持ちます。
とはいえ、これは3で話すことがほとんどない場合の保険です。3を発展されられれば4は不要だと思いますし、本番では4は入れませんでした。


準備時間ゼロでも考えながら話す!

本番で話す内容がまとまらないうちに時間切れになることは想定しておくべきと考えました。準備時間は1分と言われていますが、試験官の説明時間を除くと実質45秒ほど。その間にプレゼンに続く質疑応答のことも考えて、テーマ選択と内容の準備を行う必要があります。しかも提示された3択がどれも予想外の場合、これは難しい選択になります。いざ内容を準備しようと思ったら、緊張のあまり、覚えたはずの知識も単語もなかなか出てこないこともあり得ます。

こうした場合の対策として、考えながら話す訓練のほか、内容についても配慮しました。豊富な知識の披露のようなプレゼンだと、私の場合、必要な単語をど忘れして慌てるリスクがあります。それを避けるために「今の自分が知っている範囲の情報を、外国人観光客にとって分かりやすく面白くコンパクトに」まとめることを心がけました。
これについては、後にもう少し詳しくご紹介します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?