フェロモンによる寄宿舎効果

 寮生活をする女子学生の月経周期が同調する「寄宿舎効果」は、
女性の腋下から分泌されるフェロモンによって引き起こされる。

 女性の腋下のニオイを別の女性の唇に塗り続けると、
次第に月経周期がニオイの提供者に周期に近づく。

 男性の腋下のニオイを女性に嗅がせ続けると、月経周期の長い場合も
短い場合も正常な長さに調節される。

 ヒトには「鋤鼻器」は存在しないが、フェロモンを「嗅上皮」
(一般のニオイの受容部位)で受容していると考えられている。

 月経周期の同調は、卵胞期に分泌されるフェロモンが相手の卵胞期を
短縮させ、排卵期のフェロモンが相手の卵胞期を延長することによって
引き起こされると考えられている。

[出典・引用]JOHNS 2007年5月号 「ニオイのフォーラム」


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