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いそがしい情緒


我が家の3歳は感情表現が豊かな子だ。怒ったら、ほっぺが膨らむ。いたずらしたら、ニヤリと笑う。嫌なことがあったら体全体を使って、寝転び手足をバタつかせながら「いや!」と言う。嬉しかったらバンザイしたり、ほっぺに手を当てて首を傾げる。

3歳はいつでも全力で自分の思ったことを私たちに伝えてくる。
そんな情緒豊かな彼女は今日さんざん泣いた。私の藍色のTシャツに顔の魚拓が取れるほど、大泣きした。(魚拓が取れたとき、家族で大爆笑した。ついでに写真もとった。)

ことの発端は昆布だった。彼女は塩昆布をご飯にかけて食べたかったのだ。でもそれは叶わなかった。野菜スープを食べないと(一口よ?)ご飯に昆布はかけられません(この時すでに2杯目)と父からピシャリと言われたからだ。たかが昆布、されど昆布。この昆布のせいで、食卓はある意味炎上した。最初は「こんぶ〜こんぶ〜」とうねうね体を動かし訴えていた3歳。10分くらいたった頃だろうか、いきなりうわーん!!!と泣き出した。てっきり私は、上の子が愚図る3歳をこっそり蹴ったのかと思い、7歳に注意した。
とばっちりを受けた7歳はむすっとしながら、「違うよ!」と言う。
怒る7歳。平謝りする私。泣き叫び続ける3歳。突然泣き出した3歳にビビる父。まさにカオス。

結局、私が泣きまくる3歳の口に、スープのにんじんを一口ねじこんだ。泣きながら咀嚼してもう一回、口をあーんと開く3歳をみて、なんだ食べるんじゃん!と拍子抜けしたのだった。

そしてふと、3歳はノリで泣いてるだけなんじゃないか?と思った。最初は悲しかったけど、あとはなんとなく泣いてる。きっと彼女の脳内回路に泣くスイッチがあって、ポチッと押され続けてるんだ、たぶん。

誰か泣いてると、その原因を解明したくなるけれど理由もなくなんとなく泣いてるのもありなのだな、と思った今日この頃。


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