勝手にチャレンジ1000 0075 柚子の大馬鹿20年、は、本当だった!
うちに1本柚子がある。
2000年、取り壊される夫の実家から移植した大きな本柚子の木だ。
桃栗三年柿八年という言葉があるが、その続きは柚子の大馬鹿20年というのだそう。そのくらい柚子が実をつけるのには時間がかかるらしい。
そして、柚子は環境の変化を嫌うのだそうだ。それまでよく実をつけていても、激しく剪定したり、移植すると実をつけなくなるとか。
その木は移植した上に、上部をバッサリ切って、うちの庭に合うよう丈を詰めた。
それっきり、葉を繁らせ、伸びてはいったので生きてはいるのだろうけど、以前のように実をつけることなく、花を咲かせることもなかった。
さて、先日の事、庭を歩いたとき、目の端に黄色い物が映った。なんだろう、と、二度見したら、なんと、柚子がなっていた。
まさか、と思ってよく見ると、ひとつ、二つ、葉の陰に黄色い物があるではないか。
見落としがなければ、四つ、柚子の実がなっていた。
これはこれは、花が咲いてるのにも気づかなかったけど、黄色くなるまで実がついていたことにも気づかなかった。
なんと美しい実であることよ。緑の葉の中で、そこだけが明るく浮かび上がるようだ。
2021年秋。
植え替えて20年が過ぎたのだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?