夏が好きになれるかな

暑さが苦手だ。
でも今年から、何となく夏に慣れていけそうな気がする。そんな出来事があった。

2011年頃は、菊地成孔さんのラジオ番組「粋な夜電波」の時間に、上手いこと仕事が無ければ、カーラジオで聞いていた。
当時は変則的な勤務体制で、そのうえ神経を使う仕事だった。
ラジオを聴いてはいたが、脳まで情報が届いていなかったと思う。
前に記事にした、最終回の内容を今までずっと覚えていた事が奇跡的である。
そのため、菊地さんについては今も、私にとってのアンセム「三月の水」を教えて下さった方、という認識である。
あとはググって出てくる情報くらいしか存じ上げなくて申し訳ない。

「粋な夜電波」の昔の音源を聞く機会があった。放送日は、夏の終わり頃だったようだ。
山下達郎さん「Sparkle」の前口上を語るのを聞いて、その場から動けなくなった。

声質の良さ、話すトーン、スピード、滑舌、何よりもその内容。まさに天賦の才能。
「この夏はどうだった?」と問いかけてくれる。
そして全肯定してくれる。
「人生には救いがある」と断言してくれる。
私にとって負の季節、夏のイメージをガラッと変えてくれた。

「今年の夏はこんなかんじでした!」と菊地さんに心の中で報告できるよう、しっかり味わおうと思う。
泣きたくなるような暑さも、ジリジリと焼ける太陽も。

今年からは夏を好きになりたい!
だってまだあと(たぶん)数十回は付き合う事になる季節。
嫌っていてはもったいない。

言葉は素晴らしい。
出来うる限り、良い言葉を発する人になりたい。きっと環境が変わっていくはず。

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