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#映画感想

【映画】42 〜世界を変えた男〜

400人全員が白人だった1946年までの米メジャーリーグジャッキー・ロビンソンは、最初の黒人選手として道を切り拓いた。 公民権運動前のアメリカでは、トイレも、バスも、球場の入り口も、WHITE(白人専用) / COLORED(有色人種)などで区切られていたし、「人種差別主義」というイデオロギーが健在だった頃の時代。 ぼくたち日本人には、差別というものを日常的に感じることは少ないかもしれない。なぜ差別が起きるのか、自分が誰かを傷つける当事者にならないためにも、理解はしておき

【映画】ライフイズビューティフル

#ライフイズビューティフル #映画 - どんな状況下でも、 人生は生きるに値するほど美しい 前情報なしで観たので、終始コメディ全開で終わっていくものだと思って気を緩めて笑いながら観てたのに(普通に笑えた)、観賞後に映画ジャンルを確認すると「戦争/ロマンス」としっかり書いていた。 極限状態におけるユーモアの重要性も、希望を保ち続ける重要性も、同じホロコーストを題材にした作品「夜と霧」で学んだけど、この作品の素晴らしいところはそれを喜劇調で伝えているところに尽きる。 底抜

【映画】きっと、うまくいく

#きっとうまくいく #3idiots https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B00ITGLFVK&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web - 定番作品かもしれないけど、初めて観た。 最高中の最高な映画でした。 教育現場に起きている暗い背景も描きながらの問題提起を主とした作品だったようにも思うけど、それをカバーして余りあるくらいハッピーな構成が本当に素晴らしいと感じました。インド映画ってあんま

【映画】アメリカンスナイパー

巨匠クリントイーストウッド作品 weekly ochiaiの中で、コロナ禍の自粛期間中に懸念されるメンタルクライシスについての話を聞いている時に出てきた、硫黄島での戦闘中に自衛隊員の95%が深い心的ダメージを負っていたという例が興味深かった。 「硫黄島からの手紙」を手掛けた巨匠クリントイーストウッドの作品を連続で観ようと思っていた時に、戦闘に参加した兵士の心情変化がわかりやすく表現されていると聞いていた「アメリカンスナイパー」を思い出して、今の状況に重ねながら観てみた

【映画】ミリオンダラー・ベイビー

今更ながら初めて観た。イーストウッドの世界観全開だったな。彼の映画はテーマはなんであれ、大切なものは何かを問われながら、いつも清々しい気持ちになる。最高だ。  ミリオンダラーベイビーは、死や倫理観を問うメッセージの強い作品にも見えるけどたぶんそこではなくて、個人の「生」に対してフォーカスされている映画だと感じた。それを決して綺麗事で描くのではなくて、賛否両論あるストーリーで表現するのがまた彼のすごいところ。  ぼくたちは、何に命を燃やすのか。燃やせなくなった時、もしく

【映画】チェ39歳別れの手紙

チェゲバラ伝記作品最終章。 #モーターサイクルダイアリーズ #チェ28歳の革命 とくる3部作だと思っていて(もちろん他にも関連映画はあるけど)、全作品を観て初めてみえてくるゲバラの思想やリーダーシップ、そして、共産主義・資本主義の対立構造を見ることができて、対人関係から時代背景まで学びの多い作品だなと。 マルクスの資本論を読んでいれば、資本主義に警鐘を鳴らす共産主義の思想が見えてくる。スーパーパワー(超大国)であるアメリカが牛耳る資本主義社会の中で、ゲバラやカストロに