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横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.9:マイクロより5インチのほうがFPV上達に効果的/キャスター付きメイクボックスを撮影に使ってみた/非合法ロングレンジ/FPV開局不要なゲストオペと主任無線従事者制度/次回FPVドローン講習事前申込

今週は山中湖にいます。毎日の雨ですが朝焼けの一瞬が気持ちいいです。

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桜ドローンプロジェクトのDVDの中身とパッケージは完成しましていよいよ大詰めで現在絶賛最終作業中です。急遽、「全国各地の桜の解説を入れたい!」と思い立ち、副音声で解説をお届けできるように音のみ収録していますただいま朝の6時。そのおかげもあり少しDVD配送が遅れる可能性があります申し訳有りません!

昔からイベントで配信やったり、ライブでの音響調整やったり、最近は簡単なBGMくらいならAbleton Liveを使って自分で作っていたことにより、1人でもマイクとミキサーとソフトをゲイン調整して収録し、不要なノイズ除去や各種調整して副音声データを作成できるようにまでなっていました。クリアな音声にするって意外と難しいんですよね。

それでは今週のメルマガです。

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                         2020/7/8
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横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.9


毎週水曜日発行
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今週の目次─────────────────────────────

1.今週のトピック
2.横田のドローンガジェットレビュー
3.世界のおすすめ動画解説
4.連載:ドローンのつくり方講座
5.Q&A(何でも質問回答)

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1.今週のトピック

日本中・世界中でドローンを持ってコンテンツ企画、イベント運営、撮影している著者が毎週違ったトピックで旬な話題を提供します。

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『FPV上達の秘訣は?マイクロより5インチレース機の方が上手くなる』

先日もオフラインでFPVドローン講習をしました。たった1日でGoPro積んで高さ15mの木をダイ臨場感のある映像を撮ることができる方もいて素直に感動しました。ちなみに飛ばしたのは5インチでマイクロドローンもやったことがない人で完璧初心者です。

FPVドローンはDJI製の空撮ドローンと違ってFPVゴーグルをかけてドローンのカメラ映像を元に操縦します。私は常々思うのですがハードルの高さは別として、初期の操縦難易度においてはマイクロドローンのほうが5インチよりもよっぽど難しいと思っています。室内での狭いスペースでは壁にすぐぶつかっちゃうし、高さを十分に出すことができないのでFPVで重要な「高低差」を掴むのが難しいです。3ヶ月飛ばし続けているのでフラフラあっちいったりこっちいったりでまともに飛ばせていない人を多く見てきています。

ドローンフィールドのような広い場所で飛行すればお作法を守れば5インチでも墜落させないことは意外と容易いです。そして操作技術の肝である「FPV感覚」を掴むには5インチが非常におすすめです。ある程度5インチ飛ばせるようになればマイクロ操縦はかなりイージーですしね。

マイクロと5インチを簡単に比較すると、

価格    : マイクロ < 5インチ
製作難易度 : マイクロ < 5インチ
法律の障壁 : マイクロ < 5インチ
恐怖    : マイクロ < 5インチ
飛行難易度 : マイクロ > 5インチ★
練習頻度  : マイクロ < 5インチ★

それぞれ解説していきます。

まずハードルの高さでいったら5インチは色々な壁が多いです。1機5万くらいするししょぼい機体だと安定的に飛ばすのが難しい。製作しようにも初心者では独りで5インチをつくるのはかなり無理ゲーです。電波法に加えて航空法の制限もかかるのでそこを理解刷る必要もでてきます。何より時速100kmも出ちゃう5インチはあたったら痛いじゃすまないので怖いです。多くの人が「マイクロから」入るのは自然な流れですし私もよくおすすめします。

飛行難易度について、マイクロは機体が小さく軽い=モーターのパワーが弱く外部要因に影響されやすいです。5インチの場合はモーター1つで1kgくらいのスラスト(推力)が得られるのでちょっとやそっとの風では影響受けません。「飛ばし方」さえ理解していれば、離陸してまっすぐ飛行してターンして着陸することができます。この飛ばし方を理解することがとても重要でこれをシミュレータでしっかり予習しておきます。レッスン詳細ははぶきますが重要なのは「アクロで水平・高度維持」です。

練習頻度について、「屋内でどこでもいつでも飛行できるんだからマイクロのほうが練習頻度大きくならない?」と思ったあなたシミュレータを考慮してください。シミュレータは5インチの練習に最適です。マイクロを狭いスペースでたくさん飛ばすよりもシミュレータでアクロモードでスティック操作になれるほうがよっぽど練習になります。これはドローンレーサーも同じで世界中のレーサーがシミュレータを使って練習しています。何なら実機で飛ばすよりもシミュレーター時間のほうが多いレーサーも多いですし、実機しか飛ばさないという人がトップに建てるとは思えません。

FPVドローンは操縦がうまくなればなるほど、気持ちよくなります。レースにも勝てます。良い映像も撮れます。目的は人それぞれですが一定のレベルを超えると文字通り見える世界が変わってきます。FPVerだけが持つ人にはない視点を皆さんも早く手に入れてください。

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