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【全文無料公開】士業のための新しいお金の専門家―Official CFOって何だ?―

横須賀輝尚です。
はじめましての方は、私については下記をどうぞ。今回は、2022年にリリースしたKindle「士業のための新しいお金の専門家―Official CFOって何だ?―」を一人でも多くの士業に読んでもらうため、全文無料公開することにしました。Kindleにて購入(Kindle Unlimitedなら無料)することもできますが、この記事ですべて読むことが可能です。

※なお、Kindleには読者特典があります。詳しくはこの記事の最後に。

横須賀輝尚とは?
23歳のとき行政書士で独立開業し、1年で月商100万円達成。その後は全国2000名以上の士業にコンサルティングしてた士業法律家専門のマーケティングプロデューサー。20数冊20万部超のビジネス書作家。半分は法律書、半分は士業マーケティング関連書。

より詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

【全文無料公開】士業のための新しいお金の専門家―Official CFOって何だ?―

はじめに Official CFOって何だ?

 ほとんどの人が、よくわからないまま本書を手に取ったことだと思います

 OfficialCFOというのは、私が考案した肩書であり、新しいお金の専門家のあり方。

CFOという名称があることから、なんとなく財務的な仕事をするのかな?でもOfficialってどういう意味だろう?いろんな疑問があると思います。

 ですが。

本書をお読みいただいた後には、本物のお金の専門家としてのロードマップがきれいに見えてくるはずです

このOfficialCFOというのは、ある意味コロンブスのたまご的ではあるのですが、この仕事を取り扱うことのメリットは、

・クライアントを豊かにできる

ことに加え、

 ・あなた自身も経済的に豊かになる

 この2点を重ね持つことにあります。

 2022年から、弊社では本格的なお金の専門家育成を始めました。その結果、多くの士業・コンサルタントが本物の意味でのお金の専門家を目指すようになり、クライアントも自分自身も豊かになることを実現しはじめています。

 とはいえ、OfficialCFOという言葉だけではよくわからないと思いますので、今回はその説明のためのKindleをリリースすることにしました。緊急出版なので、インタビュー形式になります

 読み終える頃には、これからの未来の色が違ってみえるはずです。

ぜひ、ともに豊かな未来を実現させましょう。

第1章 コロナ禍で起きた専門家の変化

 コロナ禍で起きた専門家への評価

 ―新型コロナウイルス感染症が発生してから今年で3年目になりますが、日常生活を始め、本当に大きな変化がありました。士業に関しては、どのような変化が見られたのでしょうか?

 横須賀「今回のコロナ禍で一番大きかったのが、いろいろな制限がかかったことですよね。端的に言えば、簡単に人に会えなくなりました。

経済で言えば、旅行業や飲食業、イベント業などは大打撃を受けました。このとき政府は緊急事態宣言を発令したほか、セーフティーネット保証制度や危機関連保証制度などの融資制度を早々と発表しました。要するに、国民がお金に困るだろうということを早々と予測したわけです。

 こうした異常事態の中、顧問先のために動いてくれなかった税理士や社労士が山ほどいました。補助金や融資について相談したくても「専門ではないので」と言って逃げる。必要な情報を調べない、知らせない。こういう士業が非常に多かった

あるイベント系の事業をされている経営者で、コロナ禍になって軒並みイベントが中止を余儀なくされたためにどんどん資金繰りが厳しくなっていった方がいました。その経営者は、当然ですが顧問税理士をつけていました。通常、顧問税理士は月次決算で顧問先の数字を把握しています。ですから、遅くても2か月後には財務状況を把握することができる。

確かにコロナ禍になった直後は国全体が混乱していましたから、その税理士もどうしたらいいか分からなかったのかもしれません。これから世界がどうなっていくのか誰も予想できなかった。大混乱の時期です。

イベントに関しても、今までのようにイベントが普通にできるようになるのかどうかすら見通しが立たない中、売上だけは下がっていく。結局この会社は、コロナ禍になって半年経っても経営が元に戻ることはなかったそうです。

税理士は早々と売上が落ち込んでいることを把握していたはずです。それなのに、税理士からは淡々と試算表が送られてくるだけで、補助金の提案も融資の提案も一切なかった。業績が大きく下がっているのを、税理士はただ他人事のように眺めているだけだったということです。

それで失望した経営者が見切りをつけて税理士を解任し、資金調達に積極的な税理士を顧問に迎えたという事例がありました。

何よりも「お金」の部分で役に立つことが求められた

 横須賀「さらに踏み込むと、「お金」に関する部分で役に立つかどうかが非常に重要です。今回のコロナ禍によって、「やっぱりお金に関する分野で貢献してくれる専門家が一番頼りになるんだ」ということが明らかになりました。

経営者が求めているのは、税金の計算を間違いなくやってくれるだけの税理士ではありません。試算表をパッと見て、「今は資金調達をするべきです。このセーフティーネット制度を使って融資を受けましょう」とか「この補助金を申請してみましょう」と言ってくれる税理士こそが求められる税理士です。

助成金を扱う社労士も同じです。今回のコロナ禍では雇用調整助成金が注目されましたが、「うちは助成金業務をしてないので対応できません」なんて言おうものなら、役立たずの烙印を押されて解任です。」

―「せめて専門家を手配するくらいはしてほしい」というのが、経営者の本音だったということですね。 

大手ビジネスメディアに1年間で10回以上掲載された理由 

―横須賀さんはこれまで多くの書籍を出版されていますが、2021年には、大手ビジネスメディアの「ダイヤモンドオンライン」や「週間ダイヤモンド」での取材が相次ぎました。どのようなテーマでの取材が多かったのでしょうか?

横須賀「去年は合計で14回掲載していただきましたが、私が受けた取材のほとんどが士業の選び方」です。最初に来たのは、「コロナ禍で税理士を切った経営者を知りませんか?」という取材依頼でした。それで、先ほどのイベント会社の経営者の事例につながるんですが、探したらすぐに見つかりました。

同じ時期に依頼があったのが、「コロナ禍で業績を伸ばしている税理士」について。要するに、この危機的状況の中で士業にも実力差があって、それが表に出始めたということです

一般の人の感覚としては、士業と言えば「先生」という存在です。「士業は国家資格者だから、みな実力があるはず」という認識だったわけです。ところがそうではなくて、士業といえども差があることが明らかになってしまった。 

実際、士業の選び方についての記事も反響が良かったようで、これだけの回数取材が来た、というのが去年起きたことです。」

―平常時だとなかなか気がつかないことが、コロナ禍を契機に経営者が普段お付き合いをされている士業の方の本質が見えてきた。 

横須賀「経営者は支援金や資金調達をするために、「お金の専門家」である税理士に相談に行くわけです。ところが、税理士からは「資金調達の仕事はしていません」とか「うちは顧問先以外は対応していません」と返ってくる。相談に行っても断られてしまい、途方に暮れる経営者が続出しました。 

私の知り合いのミュージシャンの方で、コロナ禍の影響が直撃し、非常に苦労された方がいます。ライブもできない、レッスンも「密になる」ということで自粛せざるを得ない。今まで生計を立てていた事業が全てできなくなってしまったんです。 

そこで、なんとか支援金をもらって凌ごうといろいろ動いてみたけれど、近場の税理士事務所では全て断られたそうです。それで、私のところに「誰か税理士を紹介してほしい」といって相談がきました。このようなことが、全国的に頻発していました。」 

コロナ禍で切られた専門家の実態とは?

―コロナ禍で未曾有の窮地に陥った経営者をサポートができた専門家がとても少なかったということですが、コロナ禍で解任された専門家というのはどういった人だったのでしょうか?

横須賀「一つ大きく言えるのは、クライアントファーストではなくて自分ファーストだった専門家です。クライアントのためにどう動くかという視点よりも、自分の事務所を守るという意識の方が強かった人は信用を失って軒並み切られています。

中には、経済産業省のホームページのURLを送るだけの士業もいたようです。本人にしてみれば「URLを送るだけでも親切」という感覚なのかもしれませんが、送られたほうにしてみたらなんの役にも立たないわけ。ただURLが羅列されているだけのメールを送ってこられても困りますよ。

こういう人は、今回のコロナ禍も「対岸の火事」だったんでしょう。それどころか、情報すら出さない士業も多くいました。例えば税理士なら、クライアントの業績が悪化しているなら、せめて融資の情報くらいは提供してあげるべきですが、一切しない。」

―先ほどのイベント会社の事例もそうですね。

横須賀「あとは、先ほども出ましたが、経営者が相談に行っても「専門外」「取り扱っていない」で話が終わってしまう人

例えば税理士だったら「資金調達や融資はしていないので」で終わる。社労士なら、「助成金の申請業務は受け付けていません」で終わってしまう。

どの業務を取り扱うかは事務所の方針なので好きにすればいいですが、事態が事態ですから、自分が対応できないのなら、せめてアテンドして別の専門家につなぐくらいのことはするべきです。いわゆる「ハブ機能」としてすら動けないとなると、言葉はきついかもしれませんが、経営者にとってはそんなものは専門家でもなんでもないし、存在価値なんてない。相談するだけ時間と労力の無駄です。

確かに、あらゆる人脈を用意してどんなことでも専門家を紹介できる体制を整えるというのは無理があるでしょうが、最低限の人脈は揃えておくべきです。 

例えば、社労士なら助成金業務ができる社労士を押さえておく。コロナ禍で失業や解雇も増えましたが、解雇なら労務問題に詳しい弁護士を押さえておく。そこは「専門外なのでできません」「社労士は訴訟代理人にはなれないので対応できません」ではなくて、最低限の環境は整えておくべきです。」

―それに加えて、どのような分野について人脈を押さえておくべきでしょうか。

 横須賀「求められるのは、自分の専門分野でワンストップで対応ができることでしょう。

一般的にワンストップというと、弁護士、司法書士、税理士、社労士、行政書士と全ての士業を揃えておくことだと思われがちですが、そうではなくて。例えば司法書士なら不動産に関する相談が多いわけですから、不動産の仲介業者や管理会社などの不動産関連の専門家を揃えておく。

不動産には融資も関わってきますから金融機関も押さえておくといいですし、不動産投資会社なんかもつながりがあるとさらにいいですよね。そうすると、結局自分が有利な立場に立てるんですよ。

司法書士って、登記業務ではもうあまり高い報酬が取れないし、相続登記はライバルが多いというので結構厳しい資格だと思われがちですが、不動産投資が抜けてるんです。

やっぱり司法書士は「土地」というジャンルで専門家になれると強いですから、建築やリフォームの知識を押さえておくとか、専門家とつながっておくといい。さらには、不動産投資にも強くなっておくといい。司法書士自身が不動産投資をするとかね

投資家になってしまえば、投資まで網羅できる不動産のプロとして堂々と訴求できます。そこまで網羅できたら完璧じゃないですか。言い方は悪いですが、「不動産投資コンサルタント」という肩書きだけだと、やっぱり警戒されやすい。でも司法書士の資格を持った人が同じ仕事をするのなら、安心感がまるで違いますよね。 

相続の相談で「父が所有していた賃貸物件を相続したけれど、だいぶ古くなっているのでリノベーションしたいんですよ」という話が出たときに、「私は登記の専門家なので分かりません」では、それ以上話が展開しません。話が進展しないということは、仕事につながらないということです。今はこういう司法書士が9割以上だと思います。 

そこで、「それなら不動産投資のコンサルタントとリフォーム会社など、必要な専門家を全部手配できます」と言えたら、仕事にもつながるし、クライアントとしてもすごくありがたい。そういう柔軟な考え方できると強いと思います。」 

窮地に経営者が求めるプロとは? 

―先ほど「窮地に切られた専門家」について伺いましたが、窮地だからこそ経営者が求めるプロとはどういった人でしょうか?

横須賀「税理士か弁護士かと資格にこだわるのはもう古い。目の前の顧問先が困っているわけですから、資格の枠を超えて対応してくれる専門家が求められます。さらに言えば、やはり「お金周りをきちんとしてくれる専門家」を経営者は求めています

もちろん業際問題は考慮しなければなりませんが、例えば融資のアドバイスをするのに資格は必要ありません。

「ご存知かと思いますが、今この融資制度が使えるので、ぜひやられたほうがいいと思います」くらいのことは言ってもいいし、言えるようにしておくべき。要件を満たすかどうかの判断もそこまで難しくないですから。こうしたアドバイスをしてくれる専門家が身近にいたら、経営者は手離さないはずです。」

―顧客ファーストで実際に行動されたプロの例を教えてください。

 横須賀「私が普段から親しくさせていただいている専門家に、資金繰りコンサルタントの小堺桂悦郎さんがいます。「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 誰も教えてくれなかった!裏会計学」(フォレスト出版)などのベストセラーを出された方なので、ご存じの方も多いと思います。

2020年3月はコロナ禍が始まってまだ全然先が見えない時期でしたが、政府は早々と危機関連保証制度を発表しました。実は、これはリーマンショック以来のことです。

ということは、政府はリーマンショック以上の危機がくると予想している可能性がある。そこで私は「これは異常事態だ」と確信し、小堺さんとタッグを組んで、会員向けに毎月セミナーを配信することにしました。 

コロナ禍の資金調達なんて誰も経験がないわけで、資金繰りのプロである小堺さんですら、当然のことながら初めてです。それにもかかわらず、小堺さんは方々から情報を集め、毎月何かしらの事例を交えながらセミナーを続けてくださいました

今でも覚えていますが、3月に小堺さんにコンタクトを取ったとき、小堺さんはかなり専門家と名乗る人々に対して憤っていました。「普段は『経営者の身近なパートナー』とか言っていながら、こんなときに動かないで何がプロだ」と。」 

士業が「枠」を外れなければならない理由

―真のプロとして、これから士業に求められることはどういったことなのでしょうか?

 横須賀「先ほども話したとおり、社労士だからここまでが仕事、税理士だからこれが仕事という今までの考え方ではもう通用しません。士業という「枠」を外れることが、プロとして求められています。

そもそも資格が云々というのは士業側の都合であって、クライアントには関係がない。相手が何を困っているのか、自分に何ができるのかという視点で考えたら、やっぱり資格の枠で考えるべきではないんです。資格の枠で考えていると、クライアントへの真の貢献はできません。

―視点の発想を変える必要があるんですね。自分がその業務をできるようになるか、自分ができないならできる専門家につなげる。

 横須賀「ディレクションするだけでも役に立てているからいいと思える人もいれば、プレーヤーとしても役に立ちたいという人もいます。そこは、自分が何を大事にしているのかというアイデンティティの部分にも関わるところです。

ただ、どちらにせよそこに士業の資格という枠を持ち込んでしまうと、枠の中でしか動けなくなります。しかもこの枠も、何十年前にできたものなのという話で。時代にそぐわないことも増えてきていますから。」 

第2章 なぜ、お金の専門家なのか?

 経営者は常に「距離が近い」

横須賀「私は経営者でもありコンサルタントでもあり士業でもあるという、3つの視点を持っています。士業の仕事については、視点があるだけで実務からは離れていますが。ただそうすると、経営者の気持ちも分かるしコンサルタントの気持ちも分かるし、士業の気持ちも分かる。3つの違いも分かる。

その上で経営者として話をすると、経営者というのは、常に何か関心ごとがあるんです。新しい商品を売りたければ新しい商品に夢中になりますし、売上を上げたいときには、売上をうまく上げられるシステムを考えるのに夢中になる。

社員の育成で悩んでいるときには、その問題にドップリはまる。資金繰りが厳しくなれば資金繰りに関心が寄りますが、基本的にはお金との距離よりも、自分の関心ごととの距離の方が圧倒的に近いわけです。」

―1年中資金繰りのことだけ考えている経営者は少ないわけですね。

横須賀「私もそうで、新しい企画を作るときは企画に没頭するし、組織を変えるときには組織のことに没頭する。そのときは資金繰りのことは完全に頭から抜けてしまっていますから、気がついたら「あれ? 残高減ってない?」といって焦るということが起こりやすいんです。そういう集中力があるからこそ経営者として成立できていると思うんですが。

それに、経営を続けているとさまざまな問題が起こります。突発的に取引先との間で問題が起きたり、極端な例だと訴訟が起きたりすることもある。いろんな自分の今の関心ごと引っ張られるのが経営者だと思うんですよ。経営を全て自分でコントロールして常に平常運転でいられる経営者は多くはありません。 

―いろんな問題が毎日山積して、それを解決するのが経営者の仕事だったりもしますよね。

横須賀「経営において最も重要なのはお金です。キャッシュがあって潰れる会社はありません。だから、できれば経営者はお金に関心を持った方がいい。

経営者自身がお金に関心が強いタイプなら問題ありません。そういう人は株式や投資信託なんかに興味があるので、勝手に資産を増やしていけるんです。こういう経営者は借り入れにも抵抗がありません。

ただ、私のようにあまりお金には関心がなくて、それよりもクリエイティブな仕事をしている方が好きだという経営者もいます。多くの経営者は資金繰りよりも、自分の事業や生み出すサービスや製品の方に関心があるものです。そうすると、どうしてもお金という分野に対する関心が他のものに比べて低くなってしまうんです。

そこで、経営者をサポートしてくれるお金のアドバイザーが絶対に必要になるわけですが、社内にそうしたアドバイスができる人材はほとんどいません。」

―経理担当者も、そこまではできないですよね。 

横須賀「だからといって、大企業のようにCFOを社内に置くのも中小企業の場合は難しい。そこで、お金の関心ごと引き受けてくれる人を外部に持つことができれば、経営者としては非常にありがたい。そういう専門家がいれば、問題が起きてから「キャッシュが少ない、借り入れしないと回らないけどとても融資を受けられるような決算書じゃない」という事態は確実に避けられます。」 

経営者は、借り入れの知識がまだまだ足りない

―借り入れに対しては、抵抗を持つ経営者も多そうです。

横須賀「経営者にしても士業にしても、お金を借りるということに対する抵抗がまだまだ強いのが実情です。「借りたら最後、借金取りに追われる」というイメージがどうしても強いので。

 ただ、これはあくまでも単なるイメージであって事実ではありません。適切な金融機関から借りれば金利なんて年2%、3%の世界ですから、少なくとも「利息を返済するだけで精一杯」とか「どんどん借金が膨らむ」なんてことは絶対にない

 借りたお金を一気に使ってしまえば後には返済しか残りませんが、万が一のときのために口座に十分な資金を置いておくという目的でお金を借りるのなら、何の心配もいりません。

―そもそも、借りる目的から違うということですね。「足りないから借りる」というよりも、「潤沢な資金を持つために借りる」と。

 横須賀「それに、延滞せずに少しずつ返済していけば、返済実績が積み重なっていきます。「借りたお金を期日までに必ず返済している」というのは一つの大きな信用になりますから、その信用を基に借り換えをしてさらに大きな資金を調達したり、別の金融機関からも借りたりできるようになります実は「借りる」というのは非常にポジティブなことなんですよ。

―「完済できないかもしれない」という不安もありそうですが、その辺についてはいかがですか?

 横須賀「基本的には心配する必要はありません。【借りる→返済する→返済途中で借り換えをする】ということを繰り返していけばいいからです

借れば借りるほど信用が蓄積されていき、ポジティブな評価が金融機関から得られる。借入先が多いと「多重債務」とか「借金まみれ」という印象を持たれて、「金融機関の評価が低そう」と思うかもしれませんが、実は真逆なんです。しかも、金融機関もそうやってずっと借り続けてくれることを望んでいますから。」

―多行から借りてちゃんと返済しているという実績があるから、逆に金融機関からの評価が高いということですね。この視点は、財務にも影響してきそうです。

 横須賀「財務に関しては、金融機関の評価からスタートするべきだと私は考えています。金融機関の評価が高ければ、その間はずっと融資を受けられますから

それも一つの経営戦略で、そういうことを考えておかないと売上が3,000万円なのに役員報酬で2,500万円取るというようなことをやってしまう。これは極端な例ですが、明らかに役員報酬で取りすぎていて「計画性がない経営者だ」と判断される例も少なくありません。

しっかり知識を持って融資を受ければ、借りれば借りるほど評価が高まる。業績が良くて借りたお金には手をつけずに済むことが大前提ですが、積極的に融資を受けて会社に大量に資金を置いておくというのが、私は賢い財務の在り方だと思っています。 

松下幸之助の「ダム式経営」という概念があります。これは「景気が悪くなったときに備えて資金をダムのように貯めておくべき」という考え方ですが、自己資金でダムを造る必要は全然なくて、融資を受ければダム式経営が実現できるわけです。」

―キャッシュがないと、万が一のときにも困りますよね。

横須賀 仮に月の売上が3,000万円、口座残高が常に500万円前後で推移している会社があったとします。この規模の会社の場合、残高が常に500万円だと、何かあったら資金がショートしてしまう可能性があります。

例えば、商品に欠陥があって損害賠償を請求されたとしたら? それが1件ならまだいいかもしれませんが、10件、20件と大きな数になってしまったら? おそらく500万円では到底持ちません。

ですが、口座に5,000万円あれば話は変わってくるわけです。」

―自分のお金であろうが借りたお金であろうが、手元に現預金があるという状況は強い。ただ、やはり経営者の中には「無借金経営こそが正義」という考えの方もいると思います。

 横須賀「無借金経営で会社を拡大したということが美談として語られることが多いからでしょうね。確かに無借金経営は一つの美学なのかもしれませんが、成長するための時間はどうしてもかかります。それに、「借りてちゃんと返済した」という実績は作れるときに作っておかないと、本当に融資が必要になったときに借りられないんですよ。 

例えば、一回も融資を受けたことがないと、当然ですが返済実績はありません。金融機関としては、そういういわゆる「真っ白」な会社よりも、ちゃんと借りて返した実績がある所の方が信頼できるわけです。」

―返済実績があったほうが、金融機関も審査を通しやすい。

 横須賀「最初の融資は信用保証協会をつけるように求められることも多いので、そうなると保証料が別にかかってしまいます。ただ、その保証料を単なるロスだと思うのではなくて、必要経費だと思えるかどうかが大事です。

 まず「借りる」という既成事実を作ることが何よりも重要です。そこで実績を作っておけば、今度はプロパー融資(信用保証協会を通さずに借りること)が受けられるようになります。」

―プロパーで借りられれば、保証料は必要ないんですね。ただ、いくら会社の業績がいい、決算書がいいといっても、最初はそこだけでは融資が下りないと。

 横須賀「数字がものすごく良ければ話は別かもしれませんが、やっぱり最初はどの金融機関も慎重です。決算書から判断して「これくらいは余裕で借りられるだろう」という融資希望額を提示しても、最初だと「最初なので1/2の額で」と言われることも珍しくありません。」

 なぜ、「CASH is KING」なのか?

 横須賀「自分のお金であろうが他人のお金であろうが、現金があって会社が潰れることは絶対にありません。無借金経営こそが正義という話がありましたが、経営者としてはその気持ちも分かる。

 借金したら無借金経営がついえてしまう、という後ろ髪を引かれるような気持ちになることはとてもよく分かります。ただ、やっぱりキャッシュが潤沢な方が事業も広げやすいし、精神的にもはるかに楽です

キャッシュがギリギリだと、何かあったときにリカバリーが効かないですから。前回の決算書が良ければいくらかは借りられるかもしれませんが、借りられなくて経営が回らないとなると、自転車操業に陥ってしまいます。

社長が個人資産を持っていれば会社に貸付して難を逃れることもできるかもしれませんが、経営者って意外にお金を持ってなかったりする。そうなると、もうどうしようもない。」

 会社と社長は一心同体

 横須賀「株式会社は「所有と経営の分離」が原則といわれますが、中小企業にはその理論は通用しません。経営者が100%株主であることがほとんどで、会社と経営者が一心同体なのが中小企業です。

だから、会社の資産だけ増えても経営者自身の個人資産が増えなければ片手落ちになる。会社の資金も増やしつつ、経営者の個人資産も増やしていくことができれば最高です。

そこまでできれば、資産をプールしているだけではもったいないので、今ある資産を元手に増やすことを考えたいですよね。」

―資産形成から資産運用に移行するということですね。業績を上げて会社の資産を増やすだけでなく、資産そのものを増やすという考え方。

横須賀「そのときに重要な役割を担えるのが士業です。

 従来、士業における「お金の専門家」というと税理士をイメージすることが多かったと思います。最近では、税理士だけじゃなくて融資・補助金・助成金業務ができる専門家というイメージも着いてきました。

ただ、それでも資金調達までです。資産運用や投資でクライアントをサポートするという発想は士業にもないし、クライアントの方にもない。

投資家的な目線で見ると、何千万円という資金をただ銀行口座に入れておくのは非常にもったいない。何も働いていないわけですから。その資金で例えば株を買って運用するとか、不動産を買って運用するとかすれば、資産が増える。確かに損する可能性もあるかもしれませんが、そこは自分の勉強次第でリスクを最小限にすることはできます。」

―寝かせておくよりは、はるかに資産が増える可能性が出てきますね。

 横須賀「この「投資」という視点が、士業にはまだまだ足りていません。もちろんこの視点がないからダメだということではなくて、今の状況からさらにレベルアップするためには、投資という視点を持つことが重要だということです。

 経営者目線で言うと、そこを丸ごと見てくれる人がいるとすごく楽になるんです。例えば、「今の役員報酬額からすると、iDeCoやNISAにこれくらい加入しておきましょう」とか「この生命保険に加入しておけば、会社の節税にもなるし返戻金でこれくらい資産が増えますよ」とかね。」

―不動産投資だけ、NISAだけ、iDeCoだけというのではなくて、総合的に提案してくれる。会社と経営者の個人資産も丸ごと見てくれる。確かに、そんな専門家がいたらすごく助かりますね。

 横須賀「会社に資産が潤沢にあったとしても、個人資産が少なければ幸福感は低いと思うんですよ。もちろん人によるとは思いますが。

 経営者は自分がやりたいことに集中できて、稼げば稼ぐほど資金調達をして会社の資産も自己資産もうまく増やしてくれる。そんな人がいたら最高ですよね。しっかりと信頼関係を築けて経営者や会社のために動いてくれる人を、経営者は絶対に離さないはずです。」

  第3章 さあ、Official CFOを始めよう

 横須賀輝尚がOfficial CFOを採用した経緯

 ―多くの経営者が苦手とするお金周りのこと。ここをしっかり見てくれて、かつ資産を増やしてくれる。そんな専門家がいたらいいという発想から、今回のOfficial CFOが生まれたわけですね。

 横須賀「着想したのは3年くらい前で、「こんな人がいたら楽だな」とボンヤリ考えていました。士業がそれを仕事にできればいい、やっぱり士業はもっとお金に強くなった方が絶対に有利だという思いもありました。

知り合いに金融機関で融資担当の仕事をしていた方がいるんですが、そんなことを考えていたタイミングで彼が金融機関を退職して、新しい仕事を始めたということで、会社まで挨拶に来てくれたことがありました。

近況を伺ってみると、前職とは全然関係ない営業の仕事を始めるという。今まで金融機関で融資の担当という専門的な仕事をしていたのに、営業職なんてもったいないじゃないですか。だから、「じゃあうちのアドバイザーになってくれませんか?」という話を提案しました。それで、「ちょっと色々やってみようよ」というざっくりとしたところからスタートして。

―具体的には、どんなことを相談していたんでしょうか?

 横須賀「この決算書だったらどのくらい借りられそうか」「どの金融機関に話が通りそうか」といったことを相談したりしていました。すると、やっぱりプロなので「この決算書だったら、この金融機関でこのくらいは借りられますよ」という具体的な返事が返ってくる。

 融資に必要な書類についても、「ここをこういうふうに変えた方が審査が通ると思います」とかね。そこまで具体的なアドバイスをしてもらうことができて、やっぱり経営者としてはかなり楽になりました。

 うちはコロナ禍になってリモートワークが増え、セミナーも全てオンラインになったことで、毎年かかっていた経費が大幅に削減されました。ところがその影響で、利益がすごい額になってしまった。

 ありがたいことではあるんですが、そこで「今度は節税のアドバイスをしてほしい」といって。このとき、まだ節税に関しては専門知識がないということだったんですが、ちゃんと節税の専門家を紹介してくれて。

 さらに、「資産が増えてきたから今度は資産を増やしたい」ということになったとき、不動産投資はどうかという話になりました。そこで、次に不動産投資の専門家を紹介してもらって。」

 ―人脈がすでにあるので、自分では対応できない仕事も「できません」では終わらない。その方にさえ相談すれば、ワンストップで解決するというのはすごく楽ですね。 

財務部門を外注化した結果とは?- Official CFOの誕生-

 ―そうやって財務部門を外注化したわけですが、何が一番大きな変化でしたか? 

横須賀「結果的に何が起きたかというと、私が資金調達に対して何も考えなくてよくなったんです

 一応チェックだけできる体制は整えておきたかったので、Chatworkで税理士とその方とグループチャットを作って。試算表とか決算表などの資料が必要なときには顧問税理士と直接やり取りをしてもらうようにしましたが、私はやり取りを見ているだけでいい。

定期的に試算表をチェックしてもらって、キャッシュが貯まってきたなと彼が思ったら「横須賀さん、そろそろ不動産投資を考えてみませんか」とか「生命保険を考えてみませんか」と提案してくれる。必要な書類があれば、直接税理士に「これがほしい」といって出してもらう。私はそれを眺めているだけという。正直、かなり肩の荷が下りました。」

―税理士さんにしてみても、資金調達の専門家が入ったことは大きかったんでしょうか?

 横須賀「資金調達に積極的な税理士なら別ですが、基本的に税理士というのはあまり資金調達業務まではカバーしていませんから。経営者から相談が来たら専門家につなぐという人が大半でしょう。税理士としては、「資金調達は専門家に任せられるんだな」ということが見えたので、かなり楽になったと思います。

 何より、「こうすれば金融機関からの評価が上がる」という目線を持っている専門家に資金調達が任せられるのは安心感が違います。」

 ―他にも、外注して良かったことはありますか?

 横須賀「融資に関しては、実際に付き合いのある金融機関に直接相談できるのが本当はいいのかもしれません。しかし、だからといって「これからこんな新規事業を始めたい」とか、「業績がこれくらいになりそう」というような情報をどこまで開示していいのかは、借りる側としては迷うわけです。やっぱり評価が気になりますから。

 例えば、「これから不動産投資を考えている」と融資担当者に話したときに、もしかしたら「この会社、実は業績が下がり始めてるんじゃないか、だから他の事業に手を出すんじゃないか」と思われる可能性はゼロではありません。利害関係がない専門家に相談できるというのはかなり大きいんです。」

 ―ご自身が体験して、絶対にお金の専門家は必要であると考えた。ここからOfficial CFOにつながるわけですね。

横須賀「これまでのアドバイザーとのやり取りや自分の体験を総合して、「これが一つの職業になったらいいな」と考えました。特に、士業がその仕事をできるようになると高難度業務の獲得にもつながります。

そこで、まずは名前が必要だと考えました。いろいろ候補はあったんですが、最終的にOfficial CFOという名前に決めました。

「社外CFO」でもよかったんですが、CFOというとどうしても財務部門の専門家というイメージが強くて、資産形成までカバーしてくれるイメージがない。

財務も投資も丸ごと見られる専門家というイメージにしたかったので、「Official」を付けることで、「公式なお金の専門家として、法人だけでなく経営者の個人資産についても取り扱える」という意味を持たせました。」

Official CFOの業務フローとは?

 ―Official CFOはどういったことを仕事にしていくのでしょうか?

 横須賀「基本は、本人がどの業務を扱うかを決めればいいと思っています。自分で全てできるようになる必要はありません。極論かもしれませんが、専門家を紹介するだけでも職業として成立はします。

 ただ、お金周りに詳しくなろうと思ったら、融資が一番簡単で始めやすいと思います。基本的に決算書が良ければ審査には通るので。まずは最初の入口として、融資業務ができるようになってほしいですね。

 補助金や助成金もありますが、補助金は会社による部分が大きいし、助成金は社労士しか申請できません。なのでまずは融資、それからできれば補助金や助成金をマスターする。

 それができたら、次は節税です。融資と節税を繰り返しながらクライアントの会社にキャッシュを貯めていく。そこまでできるようになったら、投資部門も手がける。これが基本的なOfficial CFOのロードマップです。」

 ―自分ができることはやり、自分ができないことは専門家とつながってどんどん人脈をつけていく。

 横須賀「自分自身がお金に強くて、さらに周りに優秀なお金の専門家がたくさんいるとなったら、やっぱり強い。

 ちなみに、契約形態としては顧問契約がベストです。「顧問料以上の資金調達を可能にします」と言われたら、経営者は余裕で納得します。ごちゃごちゃ説明しなくても、この一言で大丈夫です。」

―経営者にとってみれば、顧問料以上に入ってくるわけですからね。

 横須賀「顧問料は資金調達の手数料みたいなものですよ。例えば、顧問料で月10万円を払うとする。年間120万円になりますが、それだけ払っても毎年3000万円くらい資金調達できれば、120万円なんて激安なわけ。そう考えると、月3万円、5万円の顧問料なんて楽勝で成約できるはずです。

経営者も喜ぶ、自分にも顧問報酬が入ってくる、銀行も安心してお金が貸せる先が見つかる。」  

―三方良しですね。

 Official CFOは、クライアントもあなたも豊かにしていく

横須賀「クライアントは当然資金調達ができて、長い目で見れば資産が増えていく。士業自身もお金のことに詳しくなる。そのノウハウを士業も自分のことに使ったらいいんです。 

自分も融資を受けてキャッシュを潤沢にして、利益が出たら節税する。補助金や助成金も使いながら、最終的には投資にもトライしてみる。そうすれば自分の経験が事例にもなりますし、事例が集まってくれば情報共有できるから、さらに事例が集まります。」 

―平常時ではない今だからこそ、求められるプロという気がします。

横須賀「私は時代を見るのが好きなんですが、平常時にOfficial CFOをリリースしていたら、おそらく結構叩かれたでしょう。そういう意味では、コロナ禍に背中を押された部分はあると思います。

今、みんなお金のことで不安を抱えている。だからOfficial CFOは歓迎されるという。みんなが困ってるときだからこそ、「豊かになりましょう」というメッセージが響くと思うんですよ。」

―Official CFOとしてプロを目指すにあたり、持っておくべき心構えはありますか?

 横須賀「お金儲け=悪」という観念を取り外すことでしょう。我々はずっとそういう教育を受けてきたので、この観念は根強いんです。

 士業に特に多いのは、「守銭奴にはなりたくないけど豊かにはなりたい」。こう思ってる人は本当に多い。でもそれって、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状況ですよね。経営者はそんなこと思わないですから。

不安があるのなら、クライアントに「お金の専門家としてこういう仕事をしようと思っています」と話してみればいい。絶対に喜ばれます。」

―Official CFOになるための「Official CFO養成講座」についてお聞かせください。

横須賀「OfficialCFOとしての基礎、補助金、助成金、節税、融資などの知識。それから資産形成と不動産投資。クラウドファンディングまでカバーしています。つまり、OfficialCFOとして必要な知識がすべて揃っていることになります。

受講者は、クライアントとの契約を始めたり、あるいは自分自身のために活用したりと様々です。入会後は、OfficialCFO会員という扱いになり、会員限定のオンラインセミナーや、オンライン相談会などを不定期に実施しています。」

―講座を受講された後もサポートがあると伺いました。

 横須賀「Official CFO養成講座を受講していただいた方には、Facebookの会員専用ページに案内しています。いろいろな専門家がいますし、つながって交流することもできるので、仕事の幅はさらに広がるでしょう。融資や補助金、助成金業務に関しても専門家見つけやすいはずなので、今人脈がないという人はFacebookグループで専門家を見つけることもできます。」

―実際に、Official CFOとしてスタートを切られた方もいるそうですね。

 横須賀「ちらほらいらっしゃいます。ただ、やっぱりクライアントの資金調達となるといろんなケースに対応しないといけないので難しい。例えば、代表取締役が外国人だけど銀行から融資が受けられるかとか、実務になるとそれはもういろいろなイレギュラーが発生します。

ただ、そういった諸問題についても、オンラインでの無料相談会を開いたりしてコミュニティ内で回答の場を設けてサポートしています。

 今、養成講座のさらに上のクラスも企画しています。養成講座に参加していただければ、やる気と学ぶ情熱さえあれば誰でもお金の専門家になることができます。Official CFOとして仕事をするにあたって必要な知識やサポートはパワーコンテンツジャパン株式会社が全て揃えるので安心して参加していただければ、という感じですね。」

さあ、Official CFOを始めよう

 横須賀「読者の方にはここまで読み進めていただいたわけですが、Official CFOという仕事についてデメリットは感じなかったと思います。確かに未開拓の分野なので勉強は大変かもしれませんが、そもそも士業の方は勉強好きで研究好きな方が多いので、そこはハードルにはならないでしょう。 

財務の勉強も、始めてみると面白い。というわけでデメリットはないし、お金周りのサポートができるようになれば、クライアントも豊かになれる。それに知識を自分に活用することで、自分も豊かにできる。やらない理由はないと思います。」 

―やっぱり、お金はとても大事ですよね。

 横須賀「人間関係を除いた諸問題は、ほぼほぼお金で解決できる。これは紛れもない事実です。人間関係だって、お金で解決できることもある。例えば働きながら家族の介護をするというのも、お金があればもっと手厚い介護体制を整えられるわけです。資格を取るにせよ、お金があれば少し仕事をセーブして収入が減ったとしても生活に影響が出ませんよね。

私たちはどうしてもお金の問題から目を逸らしがちですが、ちゃんと向き合っていかなければならない時期がもう来ていると思います。

やっぱり、みんな何か実現したいことがあって日々生きている。やりたいことがあって、欲しいものがあって、実現したい未来がある。それが「お金がない」という理由だけでできないのは、不幸といっていい

お金がいくらあってもできないこともあります。例えば10年前に戻るとか、そういうことはお金があってもできません。でも、大抵のことはお金があると実現しやすい。好きな場所に住むとか、行ってみたい場所に旅行に行くとかね。そう考えると、お金に強くなるというのは、自己実現と密接に関連しているんですよ。」

―自分の自己実現にもなるし、クライアントの自己実現にもなる。

横須賀「いいことでしかないですよね。なので、ぜひ1人でも多くの士業がOfficial CFOとして、この社会を豊かに幸せにしていってほしいと思います。」

終わりに

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。どうでしたか?OfficialCFO、センスの良いあなたなら、高い可能性を感じたはずです。クライアントに寄与できるし、自分自身も豊かになれる。私は、ある意味究極のコンサルタントのひとつじゃないかと確信しています。実際に、OfficialCFO的な活動をしてみたい、そう思った方も多いんじゃないでしょうか?

今回、そんなあなたのために、読者限定特典として、OfficialCFOの始め方を解説した動画を改めて製作しました。動画タイトルは「OfficialCFOで成功するための7つのステップ」。ちょっとありきたりなネーミングかもしれませんが、短い時間でわかりやすく解説していますので、ぜひご覧になってください。

動画「OfficialCFOで成功するための7つのステップ」お申し込みリンクは、Kindleの中にご用意しています。無料コンサルティングをご希望の方は、下記リンクよりKindleをお読みいただき、巻末のリンクからお申し込みください。

予告なしに動画の提供を終了させていただくことがあります。
悪しからずご了承ください。

 それでは、本書を最後までお読みいただき、ありがとうございました。SNSやnoteなどでも引き続き情報発信していきますので、ぜひフォローしていただけましたら幸いです。また別の媒体でお会いしましょう。

パワーコンテンツジャパン株式会社
代表取締役 横須賀輝尚

 

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