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NON STYLEのREMASTERから考える「続ける技術」

横須賀輝尚です。
あんまりこういうネタでブログ書かないタイプなんですけど。

最近NON STYLEのREMASTER漫才を見るのにハマってます。過去やったネタをいまもう一度やるとどうなるか…ということで、本編ももちろん面白いのですが、そのあとの解説が勉強になるというか、私も20年くらいコンサルタントとしての芸歴があるので、すごくよくわかるというか、長くやってきた人でないとわからない話なんです

特に人前でお笑いが好き!と語るほどでもないのですが、もともと笑いの世界はすごく好きで、ネタを見るのが好き。半分はエンタメ的に、半分は研究的に見てきたって感じでもあります。まあ、ずっと話すことを仕事にしてきているわけですし、半分は普通に楽しんで、半分は「なるほど〜」という感じで学んでいるみたいな感覚です。だからいまでも結構ネタ動画はよく見る方かなって感じです。

セミナー講師としてぶち当たる壁

ある意味どうでも良い話なんですが、セミナー講師としてぶち当たる壁というのが、「笑いを取る」というヤツなんです。まあ別にお笑い芸人でも漫談家でもないので、セミナー講師は良いコンテンツを届けられればそれで十分で、本来は笑いを取る必要もありません。真面目に良いノウハウを届けられ、あるいは受講者を感動させ、そして行動させる。そのあたりが本来の「講師」としての意義です。だから別に笑いを取る必要性はありません。

私が講師的な仕事を始めたのは24歳のときで、それこそ笑いを取るどころから、セミナーをセミナーとして成立させることの方が重要かつ大変なことで、笑われることはあっても、笑いを取ることなんて考えもしなかったし、笑いを取れば取ろうとするほど空回ることはわかっていたので、最初から笑いについては完全無視でやってました。まあ、世間から見た「横須賀輝尚」のイメージに「面白い」ってのもなかっただろうし、ただただ淡々と良質なコンテンツを詰め込んでセミナーやってました。

ところが、その考えを一変させる出来事があったのです。

「セミナーは良かったけど…」

2007年、LEGALBACKSの前身である「経営天才塾」を立ち上げます。この頃から「東京だけでなく、ほかの地域でもセミナーを開催してほしい」という声がありまして。当時はまだZoomとかそういうのも一般的ではなかったし(なんならスマホもなかったし)、そういう声にお応えして全国各地でセミナーをしようと思い立ちました。

「おかぼく」を読んで頂いた方はわかると思うのですが、私のブレイクスルーというか転換の地となったのが「大阪」。全国セミナーのスタート地点は大阪しかないと考えて、初の東京以外での開催は大阪に決定。実際に大阪でやってほしいって声は多かったし、よしやってみようということで大阪の開催を決定。確か2007年の10月らへんだった記憶。

私がもともと埼玉県出身というのもあって、東京も都会、大阪も都会。東京はなんとかなったけど、果たして大阪に受け入れてもらえるのか…という心配はありました。いまみたいなどこでも配信とかできなかったんだよ当時は!なので、本当に「乗り込む」って感じでした。

セミナーについては、最初は訝しんで見ていた参加者も、徐々にコンテンツを聞いてくれると本物だとわかってもらえたようで、アンケートもそれなりに高評価。セミナー終了後に開催した懇親会では結構温かく迎えてもらって「大阪大好き!」になったのをよく覚えています。こういう懇親会ではちょこちょこ席を回ってできるだけひとりでも多くの参加者と会話を…ということで色々な方と話していたのですが、ある人に言われたのがコレ。

参加者「横須賀先生、今日のセミナーは最高でした。これまで受けたセミナーの中で100点でした。でも…」

横須賀「でも?」

参加者「でも、笑いは0点やな」

「でも、笑いは0点やな」が私に火を付けた

NON STYLEの話にいつまで経っても入りませんが、ここから私の笑い研究は始まりました笑

元来の負けず嫌いが発動したのか、漫才や落語、笑いについてとにかく学んで(学んでその程度かよっていうツッコミはなしで)、セミナーで笑いを取るということをこっそり追求してきました。まあ、そういう意味でもお笑いが好きだってことが言いたかっただけです。私が面白いかどうかは、配信しているコンテンツなんかで確かめてください。これだけ言っておいて、たぶんそこそこです

やっとNON STYLEの話。これって過去のネタをもう一度リメイクしているわけですが、私も同じとは言いませんが、同じようなことはしているんです。士業に関してのマーケティング、ビジネスモデル構築なんていうのも、私の中では2005年くらいにはすでに確立していて、本質は変わっていないんです。

でも、世の中は変わる。流行も変わっていく。同じオンラインマーケティングを解説するにも、例えばいまはWordPress一択ですが、かつてはMovable Typeが主流でした。ヤフーリスティングもオーバーチュアって呼んでたしね。こういう名前そのものが変わってしまったものもあれば、呼び方が変わったものもあります。例えば「会員制」なら「サブスク」に、みたいな。

だから、過去やった私のセミナーコンテンツも、まんまやっては通じない。本質は同じなので、通じないこともないんですが、小冊子マーケティングをするなら、いまはKindle一択のような、本質を維持しながら、手を変え品を変えやっていく。こういうことがコンテンツメーカーには求められるんだと。

だから、「資格起業家」なんかも、表現を変える必要があるのかもしれない。同じことを伝えたくても、別の伝え方があるのかもしれない。これまでつくって来た膨大なコンテンツをただ過去のものとして捨ててしまうのではなく、いま風にリメイクする。これが長くやってきた人でないとわからない感覚なんじゃないかなと思います。

長く続けている人は、本質があるから、変わらないからこそ継続できるのであって。その表現をいまに合わせられることが大事なのかなってNON STYLEの動画を見ながら思いましたってことが言いたかっただけです。

長々書いておいて、大したオチもなく、努力の成果が実っていないようで不安な横須賀輝尚でした←


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