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逆噴射小説大賞2020振り返り

今年の逆噴射小説大賞も無事に終了しましたね。参加者の皆さま、関係者各位、お疲れさまでした。

今年はネタがないので流石に参加は見送りかなー、と思っていた矢先にふと一本アイディアが降ってきたため、いつも通り勢いで書き上げました。

今回は珍しくコンセプトを一つ決めていました。「話の原動力となる強烈な個性を持ったキャラを中心に据える」事です。

■どんなキャラにした?

読者の感情を何らかの方向に揺さぶりつつ「コイツは何か凄い事をやりそうだ」という期待が見えるようなキャラを800字以内で書き切る。

色々考えた結果「有能なロクデナシ」を出すのが最もやりやすそうだと判断しました。

■出来上がったキャラ 瑠璃嶋瑪瑙

知っておられる方は一目瞭然だと思いますが、最大のイメージモチーフとなったのはアメリカのドラマ「メンタリスト」の主人公パトリック・ジェーンです。敵も味方も平等に振り回しつつ事件の真相を容赦なく暴き立てるとんでもない人物ですね。2020年11月3日現在だとアマゾンプライムビデオの他、ネットフリックスでも見られるようです。

あとはサンダーボルトファンタジーの凜雪鴉やニンジャスレイヤーのフィルギアも入ってる気がします。とはいえ無期の囚人というのはちょっと重すぎたかなぁ。

どうあれこれだと読者から見たら悪いイメージが強すぎるかな、じゃあせめて名前くらいは綺麗なものにしようそうしよう。そんな感じで宝石をチョイス。瑠璃と縞瑪瑙を接合してそのまま名前にしました。

■相方 山下クン

瑠璃嶋がロクデナシと決まっていたので、相方は必然的に生真面目な感じになりました。なお山下クンの下の名前は歩(あゆむ)ですが、性別は決めていません。ピーマンが嫌いという設定は何故か決まってるんですがねえ。

男だったら瑠璃嶋よりも頭一つでかい筋肉質、女だったら頭一つ小さいサバサバ系、みたいなイメージだけはぼんやりあるのですが。どっちがいいですかねえ。

■組み上がった舞台

かくして二人の性格設定と「水面から出た死体の腕」というイメージを元に、突貫で書き上げました。とにかく瑠璃嶋の有能なロクデナシぶりを書き込む事に文字数をつぎ込んだので、事件の理由やら何やらは全て投げっぱなしジャーマンです。
犯人? トリック? 私にもわからん。

最初は「水仙の蟲毒」だったのですが、タイトルへあからさまに禍々しい成分が入っているのは良くないという去年の経験則を思い出し、孤独とのダブルミーニングも狙えそうなカタカナへと差し替えました。

こんなところかな。今年は一体どんな作品が大賞に輝くのか楽しみですね。

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