プロテインが肝臓/腎臓に悪い?かどうかについて

時々、ネットの健康系記事などで話題になる「プロテインを飲みすぎて肝臓に負担がかかる」ということについて、個人的見解を書いてみたい。

まず結論から言うと、確かにかなり過剰に飲めば健康を害する恐れがあるかもしれない。ただこれは醤油だってオリーブオイルだって同じことで、相当量飲んでも、さほど健康に影響はないのではないか?と思っている。
私個人の経験のみで申し訳ないが、自分はもう20年以上、毎日タンパク質として100g前後をプロテインから摂取しているが、ここ最近の健康診断で肝臓の数値に影響はない、A判定である。
タンパク質摂取量として、厚労省の推奨は成人男性で65g、女性で50-55gとなっている。運動、筋トレを日常的に行っている人なら、この最低1.5倍かできれば2倍くらいは欲しいと思う。
自分はプロテインだけで100g、通常の食事も併せたら、タンパク質としては200g程度は摂取しているはずだが、今のところ、特に問題はない。

ではなぜ、さもプロテインは内臓に悪い、という表現がされがちなのだろうか?個人的には2つの原因がある。と考えている。

1つは、プロテインが濡れ衣を着せられている、ということ。アナボリックステロイド(筋肉増強剤)は内臓、とくに肝臓にダメージを与えるものが多い。アナボリックステロイドのせいで、血液検査で、肝臓の数値が悪化したのに、アナボリックステロイド使用を隠すために「プロテインをたくさん飲んでいるから肝臓の数値が悪い」と言ってるケースが割るとあるんじゃないかなーと思っている。ひどい話だけど。

2つ目として、真犯人は他にいる説。そもそもハードな運動/筋トレは肝臓の数値を悪化させる、ということ。健康診断で測定される肝臓の数値は、一般にGPT、GOT、γGPTがある。このうち、GPT、GOTは肝臓に含まれる酵素の値で、これが高い→肝臓が分解しているダメージがある、とみなされるが、GOT、GPTは筋肉にも含まれるため、筋肉がダメージを負っているとこれらの数値も高くなる。そして筋トレとはまさに筋肉にダメージを与える作業なので、ハードに筋トレをすると、GOT,GPTが上がる。そしてプロテインを多く飲んでいる人の多くが、ハードに筋トレをしているため、こういった誤解が生じているのでは?と思う。前段で、ここ最近の健康診断、と書いた理由がこれで、以前、真剣に筋トレしていた時は肝臓の数値が悪いことが度々有った。

その中でも特に悪かったときのことを書いてみる。昔、キックボクシングの試合前に、減量のため、食事制限をしながら、朝3㎏ランニング、仕事にいって、夕方からキックボクシングジムで練習、その後にスポーツクラブで筋トレ、帰宅後に3㎏ランニング、という生活をしていた時に、会社の健康診断を受けたら、肝臓の数値が悪すぎて、横紋筋融解症で急性腎不全で急死の恐れあり、と、病院から緊急連絡があって、電話を受けた同僚がテンパって館内放送で「ゴリおじさん、病院から緊急連絡が入ってます」と全館連絡したことがあった。試合後に安静にして再検査したら数値は問題なかったです。はい。運動のし過ぎも健康に良くないですね。










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