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想いをカタチにするために。

先日、開業相談に来てくれていた2組のお客様がそれぞれめでたく開業されたと伺い、初めてお邪魔させていただきました。
僕に語ってくれていた夢や希望をあちこちに散りばめ、どちらもとても素晴らしいお店に仕上がってなんだか羨ましい気持ちになったり、初々しいオーナーさまの様子を見て懐かしい気持ちになったりと、オープンしたての初心に戻れる貴重な時間をいただいきました。

僕もいろんな想いを載せてお店をはじめた1人です。僕の想いは、たとえ単価が数百円でもお客様にありがとう!と言っていただけるお店にする、でした。今思うと、最初のこの想いを成し遂げるために、僕は何をしないといけないのかをずっと考える日々を過ごしてきました。開業準備をはじめた、あの時からずっと。そのまだ答えが出揃っていない考えの一端をお伝えできればと思います。

まず最初に誓ったことは、美味しいコーヒーを提供すること、という驚くほど当たり前のことでした。
コーヒー専門店と名乗るからには、誰もが美味しいと感じるコーヒーをちゃんと生豆から選び、焙煎し、提供する。ちゃんと選ぶために資格を取り、ちゃんと焙煎するために日本トップレベルの人に教わり、ちゃんと提供するために抽出テクニックやホールスタッフとしての所作を学び、コーヒー豆を入れる包材まで考え抜く。名に恥じない仕事をすることが絶対条件だと思っています。まだできてるとは思ってませんが。
だって、美味しくなかったらまず人が来なくなります。お店に対していろんな疑問も生じます。『なんでこんな味で専門店って言えるんだろう…』『え、この味でこの値段…』などなど。お客様がそんなモヤモヤした気持ちでは『ありがとう』なんて言葉は引き出せませんよね。美味しければ人は来る。人が来ないと何も始まりません。だからプロショップとして最低限のことはやらないと先がないと思います。

その次は、コーヒー片手に楽しめるいろんなコンテンツを用意すること、です。
太山寺珈琲焙煎室に来たら何か楽しいことがある!そう思ってもらえるような『太山寺のランドマーク』になろうと考えました。
例えば『ツキイチ!』というイベントです。今はコロナ禍の中で開催できていませんが、僕が素晴らしい!と思う作家さんや職人さんを太山寺珈琲焙煎室に月一回数組お招きし出店してもらうもので、コーヒー片手に作家さんの作品や美味しい食事やお菓子に触れ、お客様の世界観を広げてもらうことを目的としています。
noteを書くこともこの一環です。コーヒー片手に読んで楽しんでいただければと思ってます。コーヒーを飲みながら面白い情報をインプットできる空間は、お客様にとってありがたいのではないかと思うのです。隣の方と話をしたり、当店の備え付けの本を読んだり、出店者の作品に触れ、コーヒーを楽しみながら知識を増やすことが、何百年も続いている本当のコーヒーの文化そのものなんじゃないかなと信じています。それが太山寺で花開いたら最高だなーって思うのです。

コーヒーの専門性を高めたり深めたりすることを縦軸として、コーヒーの専門性とは一見関係なさそうに見える楽しいコンテンツを広げていくことを横軸と考え、それぞれをバランスよく伸ばしていくことが太山寺珈琲焙煎室の務めだと思います。
縦軸だけが伸びると、マニアだけに好まれる場末のスナックみたいな店舗になりかねないですし、横軸だけが伸びると結局何がしたいかわからない謎のお店になってしまうと思うんです。美味しいコーヒーがあってこその、楽しいコンテンツ。それを行動指針に沿って突き詰めていければ、初心に誓ったお店に近づけるんだろうなと思ってます。

今、まだ公表できないいろんなことを裏で動いてます。公表した時に皆さまに喜ばれるよう、コソコソコツコツ完成形に近づけていきたいと思いますので、こらからの太山寺珈琲焙煎室にご期待ください。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!4月初旬に公表予定です。お楽しみにー。

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